デリヘルは、デリバリーヘルスの略だった。

お客の指定する場所に行って、ヘルスのプレイをする。

本場と呼ばれるエッチはしてはいけない。


私はそれを経営している人に会い、
働くことになった。



その時、私は彼氏がいなかった。
でも、好きな人はいた。

それは、初めてエッチをした相手だった。
付き合って1カ月。

大好きで大好きで。

すごく幸せだった。
このまま続けばいいと思った。

でもすぐに終わってしまった。
本当にすぐ。

別れた理由は、彼氏が元カノをやっぱりすきだといったから。

だったらエッチなんてしないでよ。

エッチが幸せだなんて、
幻想だよ。
18歳になって、まだ一ヶ月過ぎるか過ぎない頃、
私は、風俗という道に足をつけることになる。

理由は、
借金でもなければ、
ホストに行きたいわけでもない。

勉強がしたかった。
ただただ、勉強がしたかった。

ずーっと真面目だった。

地域では、すごく有名な進学高校に通ってた。

中学の時なんて、
ストーカーにあって、
男性恐怖症になって、
男の子と話しが出来なくなっていた。


そんな私が、何で、こんな道に、勉強をするために、
飛び込んだのかな。

わかんない。


頑張ったら、
自分で勉強できたかもしれない。

だけど、私は一人ではできないって決め付けてた。

時間を使えば、勉強が出来ない。

お金を簡単に稼ぐ方法。
援助交際が頭によぎった。


最初は援助交際をしようとした。

エッチ経験は、もちろん彼氏だけ。
好きじゃない人となんかしたことなかった。

遊びでのエッチだなんて、ありえない。


だけど援助交際なら簡単に稼げるって聞いたから。


出会い系にカキコミをする。


「18歳。ホテル代別、ゴム有で3万円で。」


よくわからないけれども、相場というものがあるらしく、
当時の相場は2万円だったみたいで、
値引きしてっていうメールがすごく来たのを覚えてる。


そんな中、
こんなメールが来る。

「援助交際より、安心で、エッチをしないでいい、
アルバイトあるよ。
デリヘルっていうんだけど。」


私は、「デリヘル」に興味を持つ。


そして返信をする。


「<デリヘル>ってなんですか?」
悪いという気持ちがなかったわけじゃない。

だけど、私はそれ以上に勉強したかった。

勉強をするお金が欲しくて、
こんな道に迷い込んだ。


そして、店でお客さんは私に言う。

「えらいね。」

えらくなんてないのに。


そう言ってもらう度、
私は自分の正当化をした。


18歳。
私、風俗嬢になりました。

お父さん、お母さん、
ダーリン。

こんな私で、ごめんなさい…。