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リリアンヌの小説ブログ

簡単なオリジナル小説を書いています

第104話 勧誘

「お前って金持ちだったのか。
   通りで家が広いわけだ」

「別に、この学校には俺ん家レベルの
   金持ちなんてゴロゴロいるぞ」

「そ、そっか」



ー15階ー

「1501室つってたな」

「ああ。さて、この盗聴器を使うか。
   分かりにくい位置に取り付けて
   よし‼︎これでOKだ。
   後はゲストルームに行けば」



ー11階 ゲストルーム受付ー

「ゲストルームを使用したい」

「分かりました。氏名をご記入下さい。」

「大久保爽太っと、書いたぞ」

「どうぞ、1106室をお使い下さい」

「有難う」


ー1501室 超VIP応接室ー

「待っていたよ、よく来てくれたね。
   てっきり、来ないと思ってたよ」

「お約束したので来ました。」

「さて、早速本題に入るとしよう。
   やはり、本校に転入する
   意思は無いか?」
   
「はい、その件は前も申したように
   お断りさせていただきます。」

「何故、そこまで未空中高校に
   こだわる。転入を拒否する。」

「・・・私は、ここの生徒となる
   資格はありません。」

「資格が無い?」

「はい、まず家が財閥或いは裕福である事、
   頭脳明晰である事、運動神経が良い事、
   そして何らかの賞を取っている事
   それが、揃っていることが必要
   私は、全て当てはまりません」

「何を言ってるんだ。
   君は、条件のうち二つは
   当てはまっているだろう」

「何の事でしょう」

「何故、惚けるのだ。
   君は空手の県大会で優勝して
   賞を取っているじゃないか。」

「・・・・・」

「そして、君の家は私と
   同じく裕福だろう。
  君の父は私の弟なのだから」

「関係ありませんよ、血の繋がりなど
   貴方は親の企業の一部を受け継ぎ
   そして、更に発展させた。
   しかし、父はそんなことしていません
   当然、裕福にはならないでしょう」

「まさか、私が知らないと
   思っているのか?君の父も企業の
   一部を受け継いでいるだろう」
   
「だとしても、全てに当てはまっている
   わけではありません。
   私に生徒の資格はありません。」