やっちまいました


ドクターコトー診療所 2004

見なきゃ良かった




出てきた症例が50代女性の「脳内出血」の「右半身麻痺」



性別も年齢も近く脳内出血になった

姫ちゃんの「心の傷」をえぐってしまいました





つい…ドラマDVDの①~④までが面白かったからと

続きの2004前、後編を借りて見たのですが

その内容が姫ちゃんと彦にとってはキツ過ぎました




そこで起こる脳内出血になってしまった

ご本人の苦悩


そして…そこに関わる家族の心の葛藤


ドラマとしては

良い出来なんだと思いますが



今も当事者の姫ちゃんと彦には

もう…過ぎた事と受け入れるには

あまりにもキツい内容でした






脳内出血になった奥さんが

利き手ではない手で字の練習をしているノートに書かれた「○にたい」の強烈な文字



姫ちゃんと彦が何度そこに引きずり落とされそうになり

何度二人で泣いた事か




そこからしっかりと回復して

あれも…懐かしい思い出になっているなら良いのですが


どんなに

どんなに頑張って必死のリハビリを続けても

どうにもならない現実があります




一度目の脳内出血の時には

周りの医療スタッフさんたちも

ありえない!?と驚く程驚異の回復をみせた姫ちゃん


スパルタ先生について

影で泣きながら必死のリハビリを続けていました



このままリハビリを続ければ…

ほぼ倒れる前に戻れるかも!?と期待をもって

半年の苦しい入院リハビリを終えて退院





そこから…僅か3ヶ月での脳内出血再発





そこからの回復はどんなに必死にリハビリをしても頭打ちになり

言葉こそ何とか戻りましたが…

体の機能はあまり戻りませんでした





回復できる!と

希望を見せておいて取り上げる

本当に残酷な脳内出血の再発でした






絶望のふちで

何度二人で○ぬ事を選ぼうかと思ったか…





私はこの窓(7階病棟)から自分で飛び降りることもできないっっ!!!


彦ちゃん私をこの窓から放り投げてっ!!





あの姫ちゃんの悲痛の叫びが今でも耳に残ってます






それでも…少しでも

今出来る事で

二人で楽しみを

幸せを見つけようともがいて6年間生きてきました




忘れはいないけれど

これが今の自分達の人生なんだ、と

ゆっくり少しずつ受け入れきた日々でした






そのドラマの後

些細な事で口論になってしまいました




姫ちゃんに負の感情をぶつけてしまいそうで

一人感情の発散にランニングに出かけました





河川敷を楽しそうに散歩する老夫婦たち





そんな健常者の夫婦の姿を見ながら

やりきれなくて

走りながら…涙が溢れてきました





どうして…

何十年も大病をすることなく

夫婦で過ごせる人達がいるのに




うちらは

同棲始めて3年で姫ちゃんが脳内出血になり

それから6年介護生活なんだ??




そんな理不尽とやりきれなさに押し潰されそうになりました



姫ちゃんも…夜一人ベッドの中で泣いていたそうです





だれが悪い訳でもないし

これは…もう「運命」としか言いようがないことも解っています




周りを見れば

うちらよりももっと辛く悲しい想いを抱いている人達もたくさんいるし



自己中心な生き方をしていたり

彦の両親のように酒やタバコ三昧の不摂生な生き方をしていても

健康に老年期まで当たり前に生きている人達もいます




何が悪い訳でもない…

仕方の無いことなんだ




忘れかけていた想いが

過去の傷がえぐられた気分でした






ドラマは…

自分達に縁の遠い非日常だから

楽しめるのだと改めて気づきました





以前楽しいと感じた

踊る大捜査線だって

ご本人が犯罪被害やストーカーにあった経験のあるかたなら

過去の辛い記憶がよみがえって

とても楽しむ事なんて出来ないと思います




戦争ものだって

ご自身がその経験をされた方なら

思い出したくない辛い記憶になると思います




ドラマが終わって…自分の日常に帰る事が出来る

だから楽しめるんだろうなぁと

今回改めて感じました






生きるって大変だなぁ





皆さん何かしら他の人には解らない心の苦悩があって

大変じゃない人なんていないと思います




それでも日々を頑張って生きている




彦たちも

また前を向いて生きていかなきゃね






姫ちゃんが私医療ドラマ好きなの♪と言ってはいましたが…

これからは事前にあらすじを調べてから見るようにします



今回もひとつ勉強になりました





今日もお付き合いありがとうございます