こんばんは音譜
 

今日は春分の日だというのに、とっても寒くて都内でも雪が降って!

 

午後から車で出かける予定でしたが、車で出発した直後、雨が雪に変わって、止む気配もなく。。。

 

私の車はスタッドレスタイヤではない上にFRなので、積もったら大変と、予定を取りやめることに。

 

久しぶりに自宅で過ごす休日となりましたが、たまった家事等できてよかったです(^ ^)


さて、先日(といっても大分前ですが)、宝塚花組公演「ポーの一族」を観てきました。
 
トマム旅行記の途中ではありますが、本日のブログは公演の感想をアップしますね(*^o^*)
 
長文&かなりマニアックな内容になりますので、宝塚やポーの一族にあまり関心がない方はどうぞ読み飛ばしてくださいませ☆
 
「ポーの一族」原作は、少女漫画界の偉大なる母であり神である萩尾望都先生
 
私なんぞが説明するのもおこがましい、少女漫画史上最高傑作とも評される不朽の名作キラキラ
 
私の大、大好きな漫画です音譜
 
小学生のとき、友人の家に遊びに行って、友人のお姉さんから面白いよ!と薦められて読んだのがはじまり
 
繊細な糸を紡ぐが如く語られる、美しく悲しい物語に本当に衝撃を受けて。
 
今は恥ずかし夢見る少女時代、エドガーに憧れ、永遠の命に憧れ、夜窓を開けて寝たらエドガーが来ないかな・・・なんて思って、窓を開けて寝てみたり。。。( ´艸`)
 
自分で買って、ずっと持っていたのは全3巻の愛蔵版でした。
 
その愛蔵版は今は実家にあるので、今回の観劇前に、再度読んでおこうと復刻版を購入音譜
 
 


 
元祖フラワーコミックスの、この表紙がやはり良いです!
 
復刻版が出版されていて良かった☆
 
さてさて、前置きが長くなりましたが、宝塚公演のポーの一族
 
宝塚で上演すると知った当初は、不安しか感じませんでした。。。(申し訳ありません汗
 
エドガー、アラン、メリーベル・・・人が演じられる?
 
あの壮大な叙事詩をどうやって?
 
でも同時に、ポーの一族が舞台化されるなら、宝塚しかあり得ないし、今の花組しかあり得ないということも分かります。
 
不安と期待が入り混じったまま、ポスターを見たら・・・・・
 
エドガーとアランがいるではあるまいか!!
 
これだけのビジュアルならば、(小池先生には申し訳ありませんが)脚本・演出が仮に好みではなかったとしても楽しめるはず!と不安は一気に解消しました。
 
初日を迎えた後、ネタバレを避けるためにあまり情報に触れないようにはしていたものの、漏れ聞こえる公演評もすこぶる良く、当日を楽しみに迎えました音譜

 

 

 


 
鑑賞日は3月3日だったので、東京宝塚劇場には雛飾りが。
 
公演のプログラム↓

 

 

 


 
 宝塚のプログラムはほとんど横書き左開きですが、今回は縦書き右開きでした。
 
漫画を意識してのことかしら?
 
私は宝塚での観劇では毎回プログラムを購入していますが、今回のプログラム、 近年の中でも力の入れようが分かります。

 
萩尾先生、小池先生のインタビューも興味深く、イラストや美しい写真が満載で、お買い得感ありました☆
 
さて、公演の感想ですが。。。(以下、ネタバレありですので、ネタバレされたくない方は読むのをお控えくださいませ)
 
宝塚ファンとしては大満足!
 
さすが小池先生!!
 
ここ数年みた宝塚の舞台の中でも、特に素晴らしい舞台でしたラブラブ
 
でもでも、原作ファンとしては・・・・・ごめんなさい、やや消化不良気味でしたあせる
 
まずは登場人物の感想を~~
 
長くなっちゃうので簡単に書きますね。
 
エドガー(明日海りおさん)

 

 


 
もう、漫画から抜け出てきたかのような素敵なエドガーキラキラ
 
もともと男役としては小柄な方なので、少年の役がぴったりです。
 
ビジュアルは文句なし、そして演技も、人間だった頃の生き生きとした演技から、自ら望んだわけではないのにバンパネラとなり、永遠のときを生きなければならなくなった哀しみまで、高い演技力が発揮されていました。
 
歌も安定感あり、声質も役にぴったりでした。
 
まさに、明日海さんだからこそ成り立つ演目かと。
 
シーラ(仙名彩世さん)

 

 



最初、仙名さんの役が発表されたとき、シーラ!?と驚いたのですが、よく考えたらトップ娘役が少女であるメリーベルをやるというのも考えにくいし、漫画の1巻あたりを主な内容としてやるのであればシーラになるのかなと。
 
歌も演技もビジュアルもよかったです音譜
 
特に歌は、とてもきれいな声で、うっとり聞きほれましたよ~(*^o^*)
 

アラン(柚香光さん)

 

 



柚香さんのアランも美しくてビジュアル文句なし(原作より背が高いですが)音譜
 
ちょっとわがままな感じのおぼっちゃま感、孤独感、メリーベルへの淡い恋心等、演技もよく。
 
そして歌が・・・・・!
 
歌が以前よりうまくなっていました!
 
今回ミュージカル一本ものなので、キレキレの踊りをちょっとしか見られなったのが残念ではありましたが、カッコよかったです。
 
(上の3人の画像はプログラムから拝借しました)
 
そして、他の主要キャスト
 
ポーツネル男爵(瀬戸かずやさん)
 
原作よりかなり美しくかっこいい男爵でした!(笑)
 
メリーベル(華優希さん)
 
ビジュアルはほんと、メリーベル!かわいいです。
 
ただ、演技が。。。
 
原作ファンなので、ハードルを高く設定してしまっているのは分かっているのですが。。。
 
ごめんなさい、私にはメリーベルの儚さが伝わってこなくて。
 
メリーベルの最期のセリフも、金切り声みたいな悲鳴みたいな言い回しで、演技指導によるものなのかもしれませんが、心からの悲痛な叫び、には聞こえなくて、ちょっと残念でした><
 
そのほか、老ハンナの高翔みず希さん、大老ポーの一樹千尋さん、さすがの演技でした~
 
 
そして、脚本・演出について
 
小池先生がプログラムの中で
 
「宝塚化とは70人を超える出演者に役を与えることであり、フィナーレを含め2時間30分に収めることである。当然原作を脚色、物語は転生して行く。」
 
と記載されているように、壮大な叙事詩を宝塚の舞台としてまとめあげ、原作を知らない方でも存分に楽しめるようにされていて、本当に素晴らしかったと思います。
 
全体としては満足なのです。本当に良かったのです。
 
ポーツネル男爵とシーラの婚約式に大老ポーが眠りから覚めて参加するところも、原作ファンだと違和感を感じるところかと思いますが、エドガーがバンパネラになる経緯を短時間にまとめることができて、違和感を感じるどころかさすが!と思いました。
 
ただ、1点だけ、どうしても、どうしても、引っかかるところが。。。><
 
メリーベルがバンパネラとなったエドガーについていくシーン。
 
今回の演出では、自分のせいでユーシスが自殺をしたと自責の念にかられたメリーベルが、現実から逃れたという感じになってしまっていて。
 
原作の、ナイフを持つメリーベルに対して、「どうしたの?早くおやり」から、「私待ってたのよ!ずっと待ってたのよ!」、「それはユーシスを殺したものだぞ!」のくだりは、愛する人を殺した(と思っている)エドガーを求めるメリーベルの葛藤、メリーベルとエドガーの絆、二人の関係性を表す特に好きなシーンだったので、残念でございました。
 
新人公演の配役にユーシスもオズワルドもなかったので、きっとエヴァンズ家の話はあっという間なのだろうなと思っていたら、思っていた以上にあっという間でした><
 
降霊術のシーンを入れるのであれば、もう少しエヴァンズ家のエピソードを入れて欲しかった・・・・・
 
というのは原作ファンのわがままだと分かってはいるのですが。
 
とはいえ、今回、「エドガーとメリーベル」が主軸の話しではないので、宝塚の舞台としてはこの演出が矛盾なく一貫性があって最小限の変更ということになるのでしょうね。
 
最後に、今回、衣装が凄いです!
 
宝塚はもともと衣装が凄いですが、今回さらに凄いです。 
 
最後の1シーンのみにギムナジウムの制服を作っちゃうところも贅沢でツボでした☆
 
なお、ギムナジウムのシーンはセリフは少ししかありませんが、キリアンもテオもすぐわかるのが楽しい。。。( ´艸`)
 
ということで、長くなりましたが宝塚花組ポーの一族の感想でした☆
 
ちょっと辛口なところもあったかもしれませんが、素晴らしい舞台であることに間違いはありません。
 
今週末、もう1回観に行きます。
 
楽しみです(*^▽^*)