光をなくした天使 ~ずっと忘れない
7月11日(日)、20:00過ぎでした。
いつもの喧嘩が始まった時、私はいつも最初の「ガウ(一噛み)」で、2ワンを引き離します。
もっとタイミングがよければ、その前で止めることも。
その代わり、私が噛まれることも。
だけど、このコたちが怪我をするよりは・・・と思います。
この日、最初の「ガウ」で、引き離した姫と麿。
興奮している麿を抱きかかえ、パソコンテーブルの上に乗せました。
ココに乗せると、興奮が冷めて、落ち着くから。
だけど、パソコンテーブルに乗せた途端、血がしたたり落ちました。
尋常ではない出血。
とっさに顔を覗き込んだら・・・。
9年前の冬。
今回と同じ日曜日の20:00過ぎごろ。
同居のワンコ(今は実家にいます)に噛まれて、片目をなくしました。
その9年前と同じ状態。
出血している目の辺りを手で抑え、抱きかかえて、お財布と携帯と免許証だけを持って、
姫も寧々もそのまま残して、車に乗り込み、夜間救急病院へ向かいました。
私の家からは遠くて、高速に乗って約30分。
その間、麿はキャンキャン鳴くこともなく、ただ自分の血がついている私の手や服を
舐めているだけでした。
病院へ向かいながら、必死で祈りました。
どうか、麿から光を奪わないでって。
このコにはたった一つの残された光。
必死に、必死に祈りました。
21時に病院に到着し、麿を抱きかかえて受付に駆け込んで、迎えてくれた看護師さんに麿を託しました。
その後すぐに呼ばれて、先生から説明がありました。
「眼球がしぼんでいます。残念ですが、このコの命を守るには摘出するしかありません」
と。
あぁ。
やっぱりあの時と一緒。
だけどあの時は、まだ光は残っていた。
今回は。
その残っていた光をなくしてしまった。
先生に手術をお願いして、待合室で待ちました。
どうしたらいいのか。
これからどうすればいいのか。
なんでこんなことになったのか。
どうして麿ばかりがこんな目に遭うのか。
ほんの数時間前までは、いつものように笑顔で、くりくりした目で私をみていたのに。
姫は責められない。
私がもっと注意を払うべきだった。
ごめんね、麿。ごめんね。
訳がわからなくて、涙がこみ上げてきて、でも必死で我慢してました。
しっかりしなきゃって。
そんな時、同じ待合室にいた女性が近づいてきて、濡れたティッシュで、だまって私の
麿の血にまみれていた私の腕を拭いてくれました。
そして小さな声で、「辛いですね。」「大丈夫。大丈夫だから」って、
何度も何度も、その人も泣きながら言ってくれました。
その瞬間、なにかがフッと切れて、涙があふれてきて。
そして血液検査とレントゲン検査の結果の説明を聞いて、手術をしてもらいました。
麿を先生に預けてから麻酔から目覚めるまでの約4時間。
長いようで短いようで。
突然、「おぎゃぁ、おぎゃあ~」というか「がぁ~、があ~」というかそんな声が聞こえて、
人間の赤ちゃんがいるはずないし・・・アヒルかな?って本気で思った頃、
担当の先生が部屋から出てきて、
「麿ちゃん、手術、無事に終わりました。」
「麻酔からも醒めて、さっきの鳴き声、麿ちゃんですよ」
って言われた時、なんだか、麿らしいって思いました。
「会ってあげてください」と先生に言われて、手術室に入ると、痛みで鳴いている麿が横たわっていました。
だけど、私が「麿ちゃん、よくがんばったね。えらかったね。」って声をかけたら、静かになって。
安心したみたいでした。
あぁ。
一番不安だったのは、麿なんだ。
私じゃなくて麿なんだ。
しっかりしなきゃ!
って思いました。
日付が変わって1:30頃でした。
一旦、家に戻って、再び4:00頃に迎えに行きました。
術後の経過は、とりあえずは順調で、かかりつけの病院へ持っていくレントゲン写真と診断結果や
手術の記録を受け取って、家に戻りました。
かかりつけの診察時間に合わせて、麿と行ってきました。
抗生物質と痛み止めのお薬をもらって、3日後にまた行きます。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
これからの麿の治療の経過など、アメブロ内で別のブログに記録を残していこうと思います。
そしてこの「姫麿と寧々と時々ママと・・・」、楽しい思い出を綴ってきたこのブログ、
楽しい思い出のままで一旦終了させていただこうと思います。
麿の笑顔がいっぱい詰まった思い出のブログ、今までお付き合いくださってありがとうございます。
そして姫麿寧々を愛してくださった皆さん、本当に、本当にありがとうございました。
私の携帯の待ち受けにしているお気に入りの1枚。
この麿の笑顔をこれからもずーっと忘れない。
そして、またこんな風に笑顔になれるように私も麿もがんばります。
