何もする気がない時の

何気ない行動は

何かに気がつくための時間

仕事が終わり家に着き
何もする気が起こらず
何気なく取り出して
最初の頁から読み始めたもの

色々なものを失くしてきた中
なぜかずっと手元に残っている

中学二年生、三年生の学級通信です

先生が私達へ１頁を使って送った詩は
何かを今でも伝えているような気がして
ふとしたときに読み返してきました

今まで読み返してきたのは　その詩と
先生が生徒個人に向けた　送る言葉の頁

他の欄を特段見返すことがなかった通信には
親たちへ向けた『ＰＴＡコーナー』や
偉人たちの名言や先生の考えた『今日の言葉』も書かれていました

親たちにこんなこと伝えていたんだ
こんなことを思って先生は動いていたんだ
この言葉はきっとこうゆう時期だから書いたのかな

そして多くの号で
クラスのみんなが書いた決意や反省、感想等の
ちょっとした文章が残されていました

まるで
むかし見た映画を改めてみたときに
新たな発見があるのと同じ感覚で
学級通信では終わらない
大切な通信であることに
気づかされたような
そんな感覚でした

まさか今
１３歳と１４歳の自分の気持ちを聞けるとは
思いもよらず

二年生になった４月
１３歳と２ヶ月

“とうとう中学二年生になりました
今日から先輩です
いままでは一年生ということで
何かとたよりすぎていたということもありましたが
これからはたよりにされる側です
人にばかりたよらないで
自分の力で
一年生の良いお手本になるように
がんばりたいです”

二年生　１３歳と７ヶ月
学校祭まで残り１０日

“○○（クラス名）は造形です
みんなに感動してもらえるようなものをつくりたいです
放課後残って一生懸命頑張りたいと思います”

三年生　１４歳と７ヶ月
学校祭まで残り２週間

“今年は絶対悔いの残らないように
精いっぱいがんばりたいです
今年は合唱のピアノをひく人がいなくて私と○○さんになったので
精いっぱい練習して絶対に〝金賞〟をとりたいです”

三年生

受験まで残り１ヶ月

“まず高校に合格することです

一生懸命勉強して

私立も公立も受かりたいです

高校に入ってからはアルバイトやスポーツなど

自分のやりたいことをたくさんやりたいです”

自分からこう伝えられた気がしました

“この頃と何か変わったの？”

失くしてきたものは沢山あったけど　

失くさずにあったものを確認して

疲れていた身体は

少しだけ楽になり

こう伝えたいと思いました

“何も変わっていないよ

だって今もこう思っているから

自分の力で

与えられるのではなく

与える人に

やりたかった事？

しているよ

妥協しない

手は抜かない

心に届くものを

って〝

失くさないもの