先日の面白かったエオーのレッスンについて少し。
試験の課題でもある、Boulez / Domaineをみてもらった時のこと。
一年前、cahier A B Dのみ少し勉強してきたので、boulezの理解はありました。一つひとつの音、休符、沈黙、強弱、速度、全てにおいて潜んでいる魅力を見出す。ひとつも無駄なものなんて無い、何も無いと思ったその瞬間も必要な無の空間。一つひとつのピースを音楽的に、美しく、また刺激的に見せるためにはどうしたらいいか。
譜面が身体と脳裏に焼き付いたら、集中して、目をつぶって吹いてみる。すると、いつの間にか自分の中でイメージが出来上がっていたことに気付くのです。偉大なるBoulez先生のおかげですね。!
こんな風に私は自分で準備してレッスンへ繰り出し、いつもどうりぶっ潰されましたが、とても面白いことに気づかされました。
"Trouvez le bon geste"
良い術を見つけろ
この術とは、一音の発音をする際に気をつけること、直前の呼吸の速さ、舌の位置、息の圧力、構える角度、頭のなかのイメージなどのことです。
ひとつひとつの音、間にキャラクターがある。そのひとつひとつの性格にあわせて、術の組み合わせ方は全然違ってくる。そんなの当たり前だけれど、ではそれを全部頭で整理し明確に出来ていますか?と言われると、”なんとなく”でしか説明できなかった。なぜか。いつもその時そのときに、練習経験から得たイメージや慣れを頼りに、即興で術を組み合わせ、作りあげていたからだ。即興の演奏でも、知っている何度もやった曲ならばまるで身につけたかのように吹ける。当たり前のこと。学生という身分、それでも構わない。が、プロフェッショナルとしてみたらどうだろう。毎回違う、そんな不安定では曲が完成している、とは決して言えない。
いつも同じように、完璧にできないのであれば、毎回本番やレッスン、自分の基礎能力と慣れに頼り、完成しているかのように吹き上げているだけだ。自分を騙しているともいえよう。刺激を求めてあえていつも同じでは無い、ジャズなどの即興とは違うから。
どのように曲を理解し組立て、構造を明確に提示していくのか、はっきりさせなければならない。そしてはっきりさせた構造を確実にコントロールするのに必要なことはなにか? その「過程」が最も重要であって、その過程をいかに濃密に、完璧に組みたてていけるか、極める。そこが演奏家の役目だ。楽器は吹けば鳴る、音のマジックを起こすのは、楽器の役目。決して演奏の出来をイメージするのではなく、イメージを再現するために見つけだした必要なたくさんの「すべきこと」それに高い集中力をもって、全力を注ぐ。
譜面は偉大なる作曲家によるものであり、絶大なる信頼をおける。そして単純に、吹けば楽器は素晴らしく歌ってくれるだろうから、出てくる音楽、それに任せてしまえばいいのだ。
Bon journée :)
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