21.理解に苦しむ元夫の言葉
双子たちも3歳になり、公園に行くとバラバラに走り回り、活発さが増してきた
ホント、子育ては体力、気力がいる
元夫は、いい父親をしたいのだろう、
でも、双子たちの事に関心があるわけではない
双子たちが今、どんな遊びが楽しいのか、
何に興味があるのか、
多分、元夫は知ろうとしない、
気が向いた時に遊んでいるだけだから・・・
そんな父親と、最初は楽しそうに遊んでいるが、
1時間足らずで双子たちは飽きる
双子たちも成長している事も、元夫は気づいていない
私はその光景を、黙ってみている
私の気持ちも、少しづつ変わり始めている
新しい年を迎え、もうすぐ春になる
私は、仕事に育児に毎日が慌ただしかったが、充実した毎日を過ごしていた
元夫が珍しく双子たちが寝る前に帰ってきた
「また、職場異動になりそうだけど、しずえの仕事は大丈夫?」
「ん?引っ越しをしないといけないの?」
「多分、引っ越しになると思う」
「わかった、決まったら教えて」と言って、
双子たちの寝かしつけに行った
双子たちを寝かしつけ、お風呂に入ろうとしたら、
元夫に話しかけられた
「桜も咲き始めたし、引っ越しになる前に、みんなで花見に行こう」
(急にどうしたんだろう?)と思いながら
「うん、いいね」と答えた
「お弁当を持って、隣町の公園に行こう、車で30分くらいだから」
「お弁当か~、おむすびだけでいい?おかずは途中で買うよ」と言うと
「ちゃんと作れよ、楽をしようとするから生活費が足りなくなるんじゃないの?」と
元夫は信じられない言葉を言った
生活費もろくに入れないのに、
何を言っているのか理解が出来ない
(あんたに言われたくない)と
怒りが込み上げてきたが、
(ん?私がいけないのか?私が無駄遣いしているのか?自分が悪いかも?)
と、自分を責めていた
どうして、こういう思考になるのかわからない
「わかった、作るよ」と言い、お風呂に入る
生活費を入れない元夫は自分の事を棚に上げ、楽をしようとする私が悪いという
私は私なりに頑張っている、なのに否定をされる
元夫も元夫で頑張っているのかもしれない、
なのに私が認めないから
元夫もこうなるのか?
私も周りの目が気になる、いい奥さん、
いいお母さんでいたいために
勝手に都合よく、無理をしても元夫をいい夫、
いいお父さんに作り上げる事で
私はどんどん、自分自身を追い込み、
自分を許せなくなってきていた
元夫は私の苦しさ、しんどさはわかろうとしないだろう
元夫の職場異動が決まり、また別の街へ引っ越しすることになった