外側の環境や他人のせいにしていれば楽だ。
自分を正当化できる。
しかし、そうやっていても、環境や他人を変えることはできない。
自分が出来ることは、環境に対してどのような反応をするのか、それを自分自身で選択することだけだ。
そして、自らが選択した反応の結果を受け取ることしかできない。
だから、自分が環境に対してどのような反応を選択するのかは自分の責任である。
反応することへの選択権が自分にあるのだから、その結果も全て自分の責任なのである。
環境に屈して生き延びるのも自分の反応の選択、環境と戦って、自分の望むものを手に入れるのも、その過程で倒されて死ぬのも自分で反応を選択したことの結果なのだ。
外側に答えを求めている限り、自分自身が自らの反応の選択権を持っていることも、その結果を受け取るという責任も理解できないであろう。
環境や他人のせいにする前に、自分の中の誤った反応、弱さ、誤った認知・価値観を目を背けず見つめることだ。
ネガティブな反応も感情も思考も、すべて自分の心が作り出している。
ポジティブも同じだ。
無理に自分に言い聞かせて誤魔化すのではない。分かったふりをするのではない。
自分の本当に望むものは何なのか、自分の訂正すべきところはどこか、何を選択し直せば、より向上できるのか、をその元となる原因から、掘り下げて見直すことだ。
その原因とは、反応や感情の元となる、物事に対する認知、価値観、信念である。
そこに誤りがあるから、自分の望む安楽や結果を受け取れていないのだ。
人は経験や知識を通して、環境と調和しない自分の間違った価値観や信念を修正して精度を上げることができる。
それこそが人格を磨くということ。
精神的な成長なのである。
環境や他人のせいにして自己正当化をしていたら、その貴重な精神の進化の機会を失ってしまう。
全ては己の内側にある。
外側をいくら探しても心の平安や後悔しない生き方は見つかりはしないのだ。
自分が環境に対してどのような反応を選択するのか、それが全てなのである。