3月11日。
東日本大震災から今日で5年が経ちました。

あの日、あの時間、私は当時まだ幼稚園入園前だった小さな息子と近所に買い物に行き、帰宅したところでした。夫は出張で東京から離れた場所にいて、その時間帯は会議中だったので地震があったことを知ったのは会議が終わってしばらく経ってからでした。

東北ほど揺れは強くなかったとはいえ、東京も震度5弱。

あと3分遅かったらマンションのエレベーター内で地震に遭っていたかもしれない。

長い長い揺れがおさまり、慌ててテレビをつけると信じられないような光景が広がっていました。

地震の影響で新幹線が止まってしまったので夫が家に戻れないことがわかり、何度も続く余震の中、息子と2人で避難しなくてはいけなくなったときのことを考えて荷物をまとめたり、浴槽に水をはったり、多めにごはんを炊いておにぎりを作ったり・・・

息子には「大丈夫だよ~」と声をかけつつ、とても緊張した夜を過ごしたことを思い出します。

それからしばらくはどのチャンネルでもほぼ1日中震災の特番が流れ、当時息子が見ていたEテレのおかあさんといっしょなども放送されない時期があって。

放送が再開されてからもしばらくは、スタジオに子どもたちがいなくて、お姉さんとお兄さんだけで放送する日が続きました。

日々報道される津波の映像を繰り返し見ていて自分の無力さを感じたし、子供も不安になるのであまりテレビをつけないようにしてたなぁ・・・。

それからしばらくして、震災直後からラジオ局に「アンパンマンのマーチを流してほしい」というリクエストが多数送られているというネットニュースを目にしました。

「そうだ うれしいんだ 生きるよろこび」
「わすれないで夢を こぼさないで涙」


停電してしまった地域でも、ラジオなら聴くことができる。

いつだって優しくて強いアンパンマンと、その歌の歌詞に子どもだけでなく大人も勇気をもらいましたよね。

⇨ 「アンパンマンに託した夢 ~ 人間・やなせたかし~」

そんな震災から約半年後に放送開始されたのが、仮面ライダーフォーゼ。

フォーゼの企画が進んでいた時期に震災があり、直後は企画作業もストップしてしまったけれど、「震災後初の仮面ライダーとして、とにかく子どもたちを明るい気持ちにしたい!」「みんなを元気にするヒーローにしよう!」という思いの元に始まった作品です。

こちらに、フォーゼに込められた思いがたっぷり綴られています。
 仮面ライダーフォーゼ「最・後・挨・拶」|東映

もちろん震災に関するニュースや生の映像は大切だけれど、子どもたちにとってはアンパンマンやフォーゼのように、いつも優しくて強い、応援したくなるヒーローがテレビの中にいてくれることが何より嬉しいことだったに違いありません。

デビュー3ヶ月で主演が決まり、「みんなを元気にしたい!」という思いを背負ってがむしゃらに1年を過ごした蒼ちゃん。たくさんの子どもたち、そして大人たちにも笑顔と元気を与えてくれたね。

当時息子は戦隊モノを怖がって見ない子だったので、私のフォーゼとの出会いはリアルタイムではなく、後からなのだけど^^;

落ち込んだ日は弦ちゃんに会いたくなって、フォーゼを見返すことが多いです。

フォーゼが教えてくれたのは、人とのつながりの大切さや前向きに生きることの素敵さ。

何より、笑顔のすばらしさ!

弦ちゃんやライダー部のみんなの笑顔と前向きさは無敵だよね♪

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(画像お借りしました)

一般の方が作られたこちらの動画、すごく良くて、何度も見させてもらっています。

「別れは心の骨折だ。今は痛いが、治ればもっと強くなる」

これも、身内が亡くなった時に助けてもらった言葉。

まだまだ完全に復興するには時間がかかるかもしれないけれど、忘れることなく、私も微力ながらできることをしていきたいなと思っています。