今日は先日発表された、終戦70周年ドキュメンタリー企画

『私たちに戦争を教えてください
 ~いま、会っておかなければいけない人がいる
  今日、聞いておかなければいけない声がある~』

のお話を。

番組公式サイトはこちら

戦争を知らない若者5人が自分と同じ年頃を戦争のまっただ中で過ごした戦争体験者に会い、自分の言葉で問いかけ、戦争とは何かを学んでいく番組。

戦争を知らない世代の代表としてナビゲーターを務めるのは蒼ちゃんの他に小栗旬くん松坂桃李くん有村架純ちゃん広瀬すずちゃんという、今を代表するような若い5人の俳優さんたち。

まず、終戦70周年という節目に、大切なお役目を任される立場にあることが本当にすばらしいと思う。蒼ちゃんがこの時代に生きる若者の代表としてメッセージを伝えるということは、それだけの影響力を持つ人だということ。

そして蒼ちゃんが直接お話を聞く機会をいただけたのが、神風特攻隊の生存者である千玄室さん。

裏千家の第15代の家元であるだけでなく、2005年に日本人初の国連親善大使に任命され、92歳でありながら今も現役で務められているすばらしいお方です。

国連のサイトに掲載されているインタビューの中で印象的だった言葉。(インタビュー全文はこちら

「やっぱり人間はHandmade(手作り)が良いですよ。父から教えられた、代々伝えられた技を一生懸命継いでいくところに名人芸ができる。京都には、200年、300年ずっと続けているところがずいぶんありますよ。小さいものでも一生懸命に作っています。外国へ行ってもそうです。ヨーロッパに行っても歴史のある国では皮職人の人はおじいさんから教えてもらって一生懸命皮職人をやっています。日本でもそういう事を大事にしていってもらいたいと思います。大事にすることが平和へと繫がるのですよ。前ばかり見ている平和ではなくて、足元の平和です。」

今回蒼ちゃんが千玄室さんと会い、お話する中でかけていただいたという「まずは家族を守ろうよ」という言葉にも通じるものですよね。

1人1人が自分の身近にいる人や物を大切にする心を持てば、自然と平和な世の中になっていくのだということを教えてくださっています。

千玄室さんといえば、永遠の0をきっかけに岡田准一くんとの対談もされていて話題になりましたね。

2015年1月4日の産経新聞での新春対談、とても重厚で読み応えのある内容です。

千玄室さんのお言葉もだけど、この対談で岡田准一くんが語っている言葉たちが本当にすばらしいんですよね。

デジタル版がなくて残念。

番組の話からは少し脱線してしまいますが…

例えば、図書戦の撮影の時にも話していた「敬礼の時に掌は相手に見せない」という話。手の内を明かさないという気概を持ちながらも相手を敬うという仕草が敬礼であるということを今の若い人は知らない。格好だけでするのと、意味をきちんと知った上でするのとでは全く意味が違うという話をしています。

岡田くんはこういう日本人としての美しい所作だったり心の部分を先輩方からしっかり学んで、蒼ちゃんを始めとする後輩たちにきちんと伝えていく役割を果たしてくれてるのが本当にすばらしいと思います。

今回蒼ちゃんがあえて神風特攻隊をテーマに選択したのか、制作側からの指定があったのかはわかりませんが、尊敬する岡田准一くんとのご縁をまたひとつ感じたのではないでしょうか。

蒼ちゃんはこの番組をきっかけに初めて家族と戦争について話し、自分の祖父も特攻隊員の候補だったことを知ったそうです。きっと、千玄室さんのお話がよりリアルに感じられたのではないかな。

今回は鹿児島の鹿屋基地、そして広島の原爆ドームも訪れたという蒼ちゃん。アメリカを旅した直後の収録で、世界の広さを実感した蒼ちゃんは何を学び、私たちに何を伝えてくれるのかな。

8/15の終戦記念日当日はアメリカにいる予定でリアルタイムでは観られないのだけど、帰国したら心して観させてもらいます!