母は花が大好きで

仏壇にはいつも

たくさんの花を供えている

ご先祖さまもさぞ

およろこびだろう

いやもしかすると

花そのものがご先祖さま

なのかもしれない

宇宙にはこれだけの星がありながら

見上げる僕はひとりしかいないだなんて

どこか釈然としない

 

星の数とは言わないまでも

百人くらい僕がいいてもいい

百人の僕が夜空を仰ぎ

百の心でうっとりする

 

宇宙にはたくさんの星があるのだから

僕だっていろいろいていい

全員うっとりするにしたって

ひいばあちゃんは百三歳

ひまごむすめはまだ三歳

ふたりが歌をうたってる

 

秋の午後の縁側で

百年という時を超え

おんなじ歌をうたってる

 

青い空 白い雲

ふたりの歌が

澄みのぼる