月は美しい。
太陽には何故美しいなんて言葉がしっくりこないのだろうか。
月が闇夜に浮かんでいるからなのだろうか。
だとしたら人も闇の中で始めて美しく見えるのもなのだろうか。
私は飲み会のからの家路を歩きながら満月にもう一歩足りない月を見上げそんな事を考えていた。
もう少しで満月なのか、満月を過ぎて少し欠けてしまっているのかなんて事は酔いの回った今の私にはどうでも良い事だった。
ただ今日の飲み会で静かに佇んでいたあの人に重ね合わせ、思いにふけっていたのである。
いや正確に言うならば、酒にも酔っていたが思いふけっている自分に酔っていたのである。