いままで数百社（2名～500名程度の中小企業）の企業サイトをチェック、コンサルティングしてきた。そこで筆者が感じたところを記載する。自身の会社はどうなのか振り返ってほしいと思う。

１．企業ウェブサイトがない企業
インターネットが日本にきてから約20年であるが、まだウェブサイトを持たない企業もある。商売は今まで通りでうまくかもしれないが、消費者はインターネットを使い、携帯で情報を収集し、いろんな企業をチェックして、貴社に到達できない。問い合わせできない。もちろん電話はあるであろう。しかし24時間フリーダイヤルで３交代制でお客様の電話を待っていないと推察する。そうであれば今年こそEメールだけでも設置してお客様の声をいただくことは企業側にとって将来的な財産になるはずである。ツイッターとフェイスブックなどの企業ページを持つだけでもすぐにできるはずである。

２．企業ウェブサイトがあった企業
企業情報、業界、組合、都道府県などの情報サイトなどに貴社自身で登録しているURLから検索してもウェブにとんでいかないところもいくつか見受けられた。１年に２回以上前記の情報サイトや検索エンジン上に古いアドレスがないか、自社へのリンクがどこにあるかなどを把握して、せっかく新しくしたサイトへの誘導がしっかりなされる必要がある。

３.　企業ウェブサイトを運営している企業
せっかくウェブサイトをもっているのに、数年アップデイトしてないところ。いまだに古い方式のままのところなど、ユーザビリティが低いウェブサイトもあった。

①自社ドメインをもっていない
商品名をドメインにしているところも多く見受けられる。しかし社名は商品名と異なるし、商品名は将来的に変更されたりなくなって新しい商品がでる場合もある。そうであれば企業名をドメインに持ってくるべきだと思う。それによって検索エンジン上で消費者が検索しやすくなったり、ブランディングがしやすくなるはずである。

②不必要なウェブ要素を搭載している
・企業サイト上にGoogleなどの検索ウィンドウがあるが何のために必要なのか。
・ブログなど他ページへ飛ばしたいのだろうがリンクがない。
・各ページの役割はしっかりしているのか。
・Googleアナリティクスなどで閲覧者の動向をチェックしたことがない。

③お問い合わせできない、返信がない
○問い合わせがない
・お問い合わせを避けているのかEメールアドレスも何もない。
・お問い合わせといってEメールが立ち上がってメーラーの送信アドレス欄に表示がない。

○問い合わせできたか不明、できない
・お問い合わせページがあり、記載後送信するが本当に送られたか不明。
・お問い合わせページがあり、記載後送信するが送信エラーとなる。
・せっかく問い合わせページがあるのに、記入欄と背景が同系色でどこに記載すればいいか不明。
・問い合わせページに記載して送信ボタンを押したいが、送信ボタンがない。
・問い合わせページに記載したいが、文字数制限があると確認時にいわれる。制限文字数がない。最終的に20文字以内。これではいいたいことがいえず。

○問い合わせできたが返事がない
・お問い合わせページがあり、記載後送信できて確認メールもきたが、３営業日以内などに返事がない。

③フラッシュをいまだに使用している
・イントロの読み込みに時間がかかりすぎる。
・SKIPボタンがない。
・音楽がとめられない。

④自動で横スクロールするイメージ画像や、自動でプレイされる動画
・見たくない人もいることを考えよう。
・見たい人間にとって見たい時間はさまざま。見たい人は自分でスクロール、視聴できるようにしよう。

⑤レンタル写真や著作権が不明な写真で構成されている
・企業が虚像としてみえる。
・どんな企業で、どんな人が、どのように働いているか見えない。
・使用期間は切れていないか。
・各写真はどこから借りた、買ったものか。
・ブランディングとしてよろしくない。

⑥自動ポップアップする
・消費者のほとんどにとってポップアップは迷惑である。
・消費者が予期できないことはやめよう。

⑦サイドバーがある
・消費者のほとんどにとってサイドバーは迷惑である。
・サイドバーに記載したいほど重要であるならば、正式なコーナーとして成り立たせるべき。

⑧リロードするページやコーナーがある
・消費者のほとんどにとって
リロードは迷惑である。

⑨１ヶ月以上アップデイトされていない
・30日間何もない会社が消費者に気にしてもらえるのか。

⑩検索エンジンや他サイトで自社サイト情報が正確に存在しているか
・文字や表示URLや電話番号等の表記間違いが多かった。

⑪ブログ、TwitterやFacebookを登録しているが、フォロワーやファンが少ない
・ブログはブログなのか日記なのか。つまらない日記ならいらない。
・TwitterやFacebook、他のソーシャルメディアの役割は何なのか。
・前回のソーシャルメディアポリシーも参考にしてください。

これをすべてクリアしたところは少ないかもしれないが、しっかりとした企業ウェブサイトを運営しましょう。
※Eコマースサイトや他ファンクションや機能をもつものは今回は割愛させていただきます。

あなたの企業と企業サイトの健闘を望みます。

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