小児病棟の大部屋で待っていると、血液検査をして点滴をつけられたチイ坊が看護士さんとやってきた。
 
チイ坊は、今まで聞いたことないほど大声で泣き、激しくむずかっている。
 
明日には検査の結果が出ます。と言って看護士さんが病室を出て行くと、大部屋には先に入院していた一組のご家族と私達だけになった。
 
時間は深夜0時を回ってる。安眠妨害状態のチイ坊の大泣きに、相部屋のお母さんに申し訳なかった。
 
でも、こうして力強く泣けるほど回復したチイ坊の姿に、ホッともしていた。
 
ベッドに腰かけてチイ坊をあやし続け、明け方近くになってやっと眠ってくれた。
 
点滴をしていたら、しばらくして色の濃いオシッコが出て、
 
眠りに落ちるまえに20時間ぶりくらいに便がでた。クリーム色で初めて見た色をしていた。
 
臭いはあまりしなかったが異質な感じに消臭ビニール袋に入れたあと、看護士さんを呼んで検査をお願いした。
 
ウトウトしていたら一時間もしない内に看護士さんが戻ってきて、病室移動することになった。移動した先はナースステーションが目の前の個室。
 
個室料金が不安になったが、特別移動なので料金は変わらないとの話し。
 
とりあえずダンナさんが出勤前に荷物を持ってきてくれることになってたので、急いで病室変更メールを送った。
 
直後にわかったことは、
 
『ロタウイルス』が便から検出されたということ。感染力の強いウイルス性胃腸炎。
 
ノロウイルスはTVなどで知っていたけど、初耳だった。
 
看護士さんに色々質問されたが、
チイ坊は、ほぼわたしと行動を共にし、外出も近所のスーパーに買い物に行く程度。
 
タイ坊の通う幼稚園でも、感染の話しは聞いてない。
 
念のためダンナさんが来た時にタイ坊の様子を聞いてみたが、けろっとして元気みたいだった。遠足の翌日の土日休みで、じぃじとばぁばの所に遊びに行けて上機嫌だったらしい。
 
考えられるのは一時保育をお願いした保育園だったが、朝預けてその日の夜には発症してるものなのかどうか……。
 
でも、心当たりはそれくらいしかなくて。
 
保育園の名前と一時保育利用をした話しをしたが、看護士さんも難しい顔をしてそれ以上は何も言わなかった。
 
結局一週間の入院になった。
 
 
わたしは、連日泊まり込みでチイ坊のお世話。吐くことはあまりなかったがオムツ換えとか、処理とかは消毒手洗いを徹底して、大変だった。
その間、タイ坊はダンナさんのご両親にお世話になり、従兄弟のお兄ちゃんとたくさん遊んでもらってた。
心配していた感染もまったく影響なく、それだけは本当に安堵した(^_^;
 
 
この一件以来、チイ坊もタイ坊もどこかに預けることはほとんどしてない。
 
幼稚園の延長保育や、市で行っている子育て支援のファミリーサポートで二時間くらい。
よほどという時にお世話になった。
 
幼稚園に園バスの送迎はあるが、何かの行事やPTA関連でママチャリ最速20分かけて
 
タイ坊が卒園するまで炎天下の中チイ坊をおぶったり。2歳になったチイ坊の体重におんぶ紐が耐えきれず、
 
結局五万以上する安全自転車の前と後ろに座席を取り付け、総重量80キロ近くを自転車に付加しながら三年間、どこに行くにも一緒に自転車をこぎ続けた。
 
タイ坊が卒園してからも入れ替わりでチイ坊が同じ幼稚園に通ったから、6年間自転車通いしたことになる。
 
その間三台の自転車をつぶしてしまいました(*_*;
三台買うくらいなら、電動アシスト付きを一台購入しとけば良かったな~と、今なら思います。
 
 
改めてチイ坊入院を振り返ると、あの時〔#8000〕の電話ですぐに診てもらうよう言葉をかけてくれた女性(看護士さん?)のおかげで、
 
チイ坊の『今』があると思っています。
 
 
 





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