好きな女の子にフられた場合の良いことと言えば、当時聴いていた音楽を今になって聴く時にその時のことを思い出せることだ。
この年になると、男は大抵数人の女の子にフられており、僕も例によって数人の女の子にフられているわけだが(僕だけだろうか)、思い出の曲を聴きながら当時のことをぼんやり思い出すのは、意外と悪くないものだ。
それはきっと当時の思い出が、僕の中で「良きモノ」としてストックされているからだろう。
当時は多少自暴自棄になったりしたのかもしれないが、今はそうでもない。なんだか「イイ感じ」なのだ。
きっと今その子達と会ったら、当時よりも仲良くなれる気もする。
なんだかとても不思議だ。
僕に彼女がいないことと同じぐらい不思議ではないだろうか(いや、ない)。