2026年3月24日

Mr.Childrenのアルバム「産声」をフラゲした。


※まだ聴いていない方はネタバレ注意です



アルバムを通して聴いて、予想をはるかに上回る名盤だった。

正直、圧倒された。



1曲目「キングスネークの憂鬱」から、いきなり掴まれる。


スマホの中の刺激ではなく、

「刺激は本来、自分の内側にあるだろう」と言われているような感覚。

“さあ動き出せ”とリスナーに仕掛けてくる、強い導入だ。



「Again」では、刺激を手放したあとの虚しさに直面する。

それでも「Saturday」で、どこか解放されたような空気が差し込む。



「ウスバカゲロウ」「Glastonbury」では、

過去への後悔や他人への嫉妬といった、逃げられない感情をしっかり通過する。



そして「空也上人」「Nowhere Man」で、

うまくいかない自分も含めて“今ここ”を受け入れていく。


その先にあるのが「産声」だ。



この一連の流れは、

何かを手に入れるというよりも、


“執着を手放していくプロセス”


として、あまりにも美しく完成している。



僕はこのアルバムを、

「どこに目がけて発信すればいいのか」という問いを抱えた

REFLECTION以降、約10年にわたる桜井和寿の自問自答、そのひとつの答えだと感じた。



通常、アルバムには“リード曲”がある。


今回で言えば、先行配信された「Again」「Saturday」「産声」が

それにあたると思っていた。


でも、このアルバムは少し違う。



おそらく聴く人によって、

「中心になる曲」が変わる。


それだけ全曲が強い。



楽しいし、深いし、あたたかい。



どこかに向けて発信するのではなく、

ただそこに作品を置いていく。


そんな在り方すら感じさせるアルバムだった。



本当にすごい作品だと思う。


Mr.Childrenがこれだけプロモーションに力を入れているのも頷ける。



これは、

今の時代におけるひとつの到達点であり、


Mr.Childrenにしか作れない最高傑作だ。




ちなみにアルバムを聞いてウスバカゲロウの飛び方を調べてYouTubeで2002年のグラストンベリー でのコールドプレイを見た人は僕だけではないはず…笑