「焦燥とロマン」についてのメモ | いつか見た空の続きを

いつか見た空の続きを

空と書いてゆめと読みます。コラージュ作家、イラストレーター引地渉のブログです。

個展「焦燥とロマン」について少し触れたいと思う。

 とりあえず冷静にならないようにしている。冷静な目で見たら、ただの紙くずでしかないからだ。そんなものに値段を付けて売るということに何の疑問も抱かないよう、ヘッドホンで耳を塞ぎながら作業を続けている。
 今回はほとんど新作になりそうである。ぶっちゃけ今年は仕事もあまりしていないし、作り置きの作品がなかった。なので今なお鋭意製作中。抽象ばかりになりそう。DMの作品は割と受け入れられやすそうなのを選んでいるので、印象が異なるかも知れない。相変わらず小さい作品が多い。本人同様ちまちまとした作品を作っている。
「焦燥とロマン」となっているが、焦燥とロマンの比率は焦燥の方が圧倒的に多そうである。
 それは震災があり、原発事故が起きた2011年だからと言いたいところだが、それ以前の問題かも知れない。早いもので、イラストレーターも7年目になった。いつまでも新人気分ではいられないし、かといって確固たる土台ができている訳でもない。個展も6回目になる。そんなにやる必要があるのかわからないが、そういう機会でもないと、作品を作ろうという気にならない怠け者なのでこれは定期的にやった方がいいだろう。それは表立って他人に向かい合うという事でもあり、とても面倒くさいことも孕んでくるのだが、あまりそこは考えないようにしよう。

$いつか見た空の続きを-06R