7月のVAD外来の前日に予防接種外来に
行ってきた件。
書こうと思ってのばしのばしになって
ました
VAD管理してくれている循環器内科のDr.
から1度受診するように言われナゼ??
と思いながらも予約を入れてくれたので
受診をした。
※先生には受診理由を詳しく聞かなくて
VAD外来にかかってる方みんな、一度はかかるって
ことかなぁ……?と勝手に思ったので
診察室に入ると内科Dr.と看護師さんが
いた。
先生曰く、移植後に受けられなくなる
予防接種の種類もあるから、今のうちに
受けられるワクチンは接種しておいた方が
いいとの事だった。
以前、抗体がついているのか詳しい血液検査
をしていたので、その結果をふまえ
接種した方がいいワクチンを挙げてくれた。
私が抗体を持ってるのは、医療従事者が行う
HBワクチン(B型肝炎)。
定期的に抗体がついているか検査し接種して
いたのでHBs抗体は大丈夫。
幼少期に水痘(水疱瘡)とムンプス(流行性
耳下腺炎:おたふく)も罹患して抗体を
持っている。
それ以外で打っておいた方がいいと言われた
ものは・・
▪DTP(三種混合)
▪MRワクチン(風疹・麻疹)
▪肺炎球菌
▪帯状疱疹ワクチン
の4種類。
任意ではあるけれど、VADをつけているので
感染症にはなるべくかからない方がいいし、
移植をしてからでは生ワクチンが打てなく
なるので、打てるものは打っておいた方が
安心できるという先生からのアドバイス。
(※臓器移植後は拒絶反応を抑えるために生涯
免疫抑制剤を服用しなければならないため)
確かに生ワクチンは接種できなくなるので、
今のうちに打っておいたほうがいいよね…
と思った。
生ワクチンとは…
弱毒化されたウイルスや細菌を用いたもの。
強い免疫反応を得られるも、弱めているだけなので
免疫抑制者ではワクチン株による病気を発症する
リスクが高まる。
妊婦さんや免疫機能がよくない方は接種できない。
移植後の生ワクチン接種は原則として禁忌と
されている
主な生ワクチン↓
BCG、麻疹、風疹、水痘、帯状疱疹(水痘を用いる)
流行性耳下腺炎、ロタウイルス、黄熱など…
不活化ワクチンとは…
病原体となるウイルスや細菌の感染する能力を
失わせた(不活化)もの。
主な不活化ワクチン↓
百日咳、ポリオ、日本脳炎、A型肝炎、B型肝炎
肺炎球菌、ヒブ(インフルエンザ菌b型:Hib)、
インフルエンザなど…
トキソイドワクチンとは…
病原体となる細菌が作る毒素だけを取り出し
毒性をなくしたもの。
トキソイドワクチン↓
ジフテリア、破傷風
令和2年10月1日~ワクチンの接種間隔が
変更になっている
説明を聞き、今後のことを考慮しながら
ワクチンを接種するか考えた。
そして先生が挙げてくれたワクチンのうち、
不活化ワクチンの肺炎球菌とDTP(三種混合)
生ワクチンのMRワクチン(風疹・麻疹)は
接種しておくことに決めた。
あと帯状疱疹ワクチンを受けるかどうか・・
接種対象者である50歳以上にはまだ
当てはまらないけれど、移植をしてから
では生ワクチンは受けられない。
従来は生ワクチンである水痘ワクチンを
用いての接種しかなかったが、
2020年1月~生ワクチン以外に
不活化でのワクチンシングリックスが承認
され選択できるようになっている。
※上記2つともにネット記事より引用
シングリックスは見て分かるように
コストがかかる。
でも、日本を含むアジア・米国・欧州など
計18か国の50歳以上の1万5411人
(帯状疱疹に罹ったことがなくワクチンの
接種履歴もない)を対象とした臨床試験での
予防効果が97,2%となっている。
そして不活化ワクチンということ。
予防接種外来の先生もシングリックスを
推奨している。
私自身は帯状疱疹に罹ったことはないが
職業柄、罹患後の後遺症で疼痛に悩まされて
いる方を見ているので予防接種は受けて
おきたいところ…
悩んだ末、コストや年齢を考慮して
シングリックスは将来的に接種する…
ということに決めた。
なので今回の予防接種外来では、
DTP・MRワクチン・肺炎球菌ワクチンの
3種類を接種して終了
予防接種はその病気に対して免疫をつける
こと💉
1度感染すると一生感染しなくなると
言われている終生免疫を持つ感染症も
あります。
⇩
細菌性・・ジフテリア、猩紅熱、百日咳
ウイルス性・・流行性耳下腺炎(おたふく)
注:終生免疫の中には数十年経過すると
抗体価が低下してくるものもあるようです。
そのため不安な方、抗体価を知りたい方は
抗体検査されるとよいと思います。
予防接種によっては※獲得免疫のできる
期間が違うため、数年・数十年で獲得免疫が
薄れていってしまったり、インフルエンザの
ように型が変異してしまうウイルスは
毎年接種しなくてはならないものもある。
※獲得免疫とは
1度体内に侵入を許した外敵は免疫機能によって
記憶され、再び同じ外敵に侵入された時により簡単に
短期間で追い出したり殺したりできるように備えること。
移植前後に少しでも安心した生活を送れる
ように、今できる予防はしておいたほうが
より安心できるので、私は受けておいて
良かったなと思いました
注:予防接種に関しては各管理病院の考え方
や、VAD装着後・移植後の状態、その他
基礎疾患の有無など、個々によって色々と
違うので、接種したいと思われている方は
主治医に確認してから検討して下さい。