今日も兄と同行日。
朝、私を迎えに自宅までくるんだけど
いつもよりも10分ぐらい遅かった。
電話があって、
「ちょっと遅れる。カメを助けてたら
遅くなって…今向かってるよ」
といった内容だった。
私はいつもバッテリーやお弁当、大量の水分
ちょっとした仕事&勉強道具なとが入った
大荷物を2袋持っていく。
荷物を玄関先に出して兄を待つ…
しばらくして兄が到着。
いつも車から降りて私の荷物を
玄関先まで持ちにきてくれる。
「はぁ~助けられなかった…凹むわ~」
と落ち込んだ様子で車から降りて荷物を
持ちにきてくれた。
車に乗り、事の経緯を聞くと…
車で走っていたら道路の真ん中にカメがいて
踏まないように跨いで通り、カメを助けよう
と少し離れた所に車を停車したらしい。
仕事の電話を短時間(ほんの数分)して車から
降りてカメの方へ向かったら…
さっきまで歩いていたカメが
ひっくり返ってもがいて
兄は、
〝あれ、おかしい!?さっきまで歩いてた
のに…でも、もがいているから生きてる!〞
と安心してカメの甲羅を持って裏返したら…
血がポタポタと滴ってきてよく見たら
甲羅が割れていたみたい。
どうやら後続車にひかれてしまった様子。
それでも持ちあげたら手足を素早く
甲羅の中に引っ込めたから生きてることは
生きてる。ただ…
今日は市内で打ち合わせの仕事があった。
約束時間が迫っていたからカメを近くの
草むらに泣く泣く避難させ、私を迎えに
来てくれた…ということだった。
車内で
「前にも同じように車に跳ねられたカメが
いて助けに行ったけどダメだったことが
あって、今日のはデジャブみたい…」
「あのカメ大丈夫かな~」
と、気にした様子で打ち合わせ場所へ。
打ち合わせは1時間程で終了。
今日の午前中は
兄の自宅で事務仕事の予定なので兄は、
「ちょっとカメが轢かれた現場に戻る。
どうしても気になる…甲羅が割れたらどう
なっちゃうんだろう…」
と言いながら車で向かう。
カメの甲羅のこと全然知らないので
調べた所…
カメの甲羅は皮膚の一部が変化して身体と
繋がっているらしく、高所からの転落、
車に轢かれた場合に割れてしまうことが
あるらしい。
割れた部位や傷の状態によって助かるか
助からないかは変わってくる。
すぐ病院へ連れていく事が大切と書いて
あった。
しばらくして轢かれた現場に着き停車。
草むらに入りカメを探すも…見当たらない。
近くでがさごそ音がしたので見たらまぁまぁ
大きめの蛇かいたらしいけど、カメが
いなかったので車に戻ってきた。
「カメいなかったけど代わりに蛇がいた
自分で移動しちゃったみたいだから
どこか安全な場所に行ったかな…」
と納得させた感じ。
もしカメがその場にいて生きていたら
病院へ連れて行き、
そうでなかったらお墓を作ると言ってた兄。
そもそも朝カメを跨いですぐに助けに行って
いたなら轢かれなかったかもしれないし、
自分が車を停めた場所が悪くて逆に轢かれて
しまったのかもしれない…
落ち込みながらそんなことを言ってる兄は
つくづく心優しい人だな~と思った。
そんな兄だから私のことを嫌な一つ顔せずに
全力でサポートしてくれている。
「カメのことはしばらく気になるだろうけど
きっとどこかで生きてくれているはず!
そう信じよう!」と兄。
私もそう信じてる
カメさんは災難だったけど、兄の優しさを
改めて感じた出来事でした