2020年の闘病記を基に綴っています

6/17(水)
外泊訓練①回目→医療者あり
看護師とCEさん1人ずつ同行してくれる
事になっている。
朝から荷物を詰めて、あとはHM3機器一式
だけという状態にしてお迎えを待つ。
9時半過ぎに旦那さんが来てくれた。機器を
気をつけながら詰め、運び、車に積む。
医療者さんとは別々の車でいざスタート

高速道路でも2時間近くかかる遠い場所
なのでなんだか申し訳ないけど・・
これも仕方のない退院プログラムの1つ。
道路は空いていたので1時間半ほどで
自宅へ到着🏡
5ヶ月ぶりの我が家

庭のお手入れができていなかったから
荒れてる・・家の中に入ってからも
気になる所ばかり

頑張って掃除してくれていたのはわかるけど色々と目について気になる~~



でもそんな事よりも看護師さんとCEさんが
来ているので、まずは外泊での色々な確認や
チェックをしていく。
HM3の機器を2階の寝室にセッティングし
位置や照明の確認。モバイル電源ユニット
に繋いだ状態でトイレに行き届くかの確認。
寝室でアラーム音を鳴らしてどこまで
聞こえるのか…などを確認した。
トイレまではちょうど届く距離

アラームも1階でテレビをつけていると
聞こえずらく、耳を澄ませば聞こえるかな…
といった感じだった。
トイレや浴室の確認も行った。
実際にシャワー浴をしながらアラーム音を
鳴らして聞こえるのか…
処置の一連の流れを実施して処置を行う
場所や清潔野が保たれるか…
などをチェックしてもらう。
一通り確認やチェックが終わり、
特に問題はないとの事だった。
ただ、我が家には以前から飼っている猫

がいるので、一緒に生活する上での
注意事項などを聞いた。
「感染には充分気をつけて下さいね!」
と、しっかり意識づけしてもらって
医療者の方達は帰院。
時刻はもう13時前。お昼だったけれど
家の中が気になって仕方ない私…
ぶつくさ言いながら片付け&掃除機をかけ、
旦那さんにも手伝ってもらっていたら、
徐々に不機嫌になっていく

私がいない間、仕事&家事&育児を
こなしながらとても頑張っていたであろう
人に向かってつい言ってしまう

私「全然片付いてないじゃん!」
なんて言うから余計に怒らせてしまった。
せっかく帰ってきたのに険悪なムード



お腹が空いているから余計に

こんなんじゃダメだ!お昼食べよう!
となって気を取り直し外へ出たら・・
いつも仲良くしてくれている近所の友達と
ちょうどバッタリ!私がヘリで大阪へ
運ばれる前に子供達と会った後、子供達を
病院から学校へ送ってくれたり、その後も
沢山気にかけてくれてお世話になった

途中、ご近所さんが合流したりもう1人の
仲良しママさんも仕事帰りに私を見て
声をかけてくれて、泣いて喜んでくれた

凄く心配してくれていたんだな…
ホントにありがたかった

しばらく話をした後、空腹も限界にきていた
ので昼食を食べに車へ乗り目的のお店へ
私のリクエストは…
退院後に食べたいものリストに入れていた
地元の行きつけラーメン屋さん

到着した店は平日の昼下がりで空いていた。
思い焦がれて味わう食べたかったものは
本当に美味しくて心から
幸せ~


と感じたよ。
懐かしい味を楽しんで、スープは残して…
お腹が満たされたら旦那さんとの殺伐とした
空気もいつの間にか和らいでた


もう少ししたら子供達が学校から帰ってくる
時間だったので食後すぐに帰宅。
家に帰ってからも片付け&掃除を再開

しゃがんだりしないといけない所は
旦那さんに手伝ってもらった。
VADを入れていたバッグはHM3専用の
ショルダーバッグなのでただでさえ重い
うえに負荷がかかって肩が凝る!
ドライブラインを引っかけそうになるから
家事をやるには動きやすいものがいい💡と
思った。もともとリュックにしようと
思っていたので退院したら購入しよう

そーこーしているうちに下の子が




しばらくして上の子も帰宅

と少しだけ嬉しさを抑えたように言った。

〝お帰り〞と言ってあげられることが
こんなにも嬉しいなんて

病気をする前には気付かなかった
何気ない日常の中の1コマ。
あたりまえの毎日が幸せ

そう強く感じた瞬間だった

子供達が帰ってきてからは学校の話を
聞いたり、家族揃って食卓を囲んだり、
夜には下の子が企画したドンジャラ大会を
して盛り上がった

忘れてはいけない外泊訓練なので、
就寝前に病棟へ電話をして報告を行い、
モバイル電源ユニットに繋ぎ替えた。
いつもは子供部屋で寝る子供達だけど、
今日は一緒に寝る
と言ってくれた


布団に入りながら沢山話をして、
みんないつの間にか寝落ちしていた

6/17(木)
夢も見ないであっと言う間に朝になり、
子供達はバタバタと学校の準備。
私も起きてからセルフテストを行い、
ポンプパラメーターの各数値の確認と記録、
アラーム履歴の確認を行ってから
バッテリーへ繋ぎ替えをした。
起床してすぐに行動できないのが大変だけど
きっとすぐに慣れるはず。

からね~!いってらっしゃ~い
」



と、子供達を学校へ見送った。
その後、旦那さんの通っている整形外科へ
行き院内でしばし待機。
退院後の生活に必要になりそうなもの探し
&買い物に家具屋巡りをしていたら
あっという間にお昼になった。
介護の仕事をしていて忙しい中、お義母さん
が「夜勤前にお昼ご飯を一緒に食べよう」
と言ってくれたので合流した。
病院へ帰る時間を逆算すると、昼食を
食べて少ししたら帰らないといけない
時間だったので食後に少し話をして別れた。
出発する前に帰院前の病棟連絡

いつでも帰れるようにVADや荷物は積んで
あったのでそのまま帰る事に。
コンビニに寄って飲料水など
必要な物を買いながら病院へ向かった。
到着したのは15時半頃。
ステーションに立ち寄り帰院した事を報告。
旦那さんに病室まで荷物を運んでもらった。
次の外泊予定が2日後なので、
「また明後日よろしくね~!」と言って
帰宅していった。
短期間に車で片道2時間の往復×2は
しんどいと思うけど、
「早く帰ってきてほしいから」
と続けて外泊訓練の予定を入れた。
荷物の片付けをしてベッドに横になる。
1回目の外泊を無事に終える事ができた。
たった1泊2日だったけど疲れたな~。
いや、自ら進んで動いたのか・・
退院したらこれが日常になるんだよね。
少しずつ慣れていきたいところだけど、
介助者問題の関係で自宅でゆっくり
療養生活を送る事ができない予定だから
頑張るしかないよね~。
とにかく!家に帰る事ができるだけで
幸せなことなんだから、色々と不安は
あるけどやっていくしかない

むしろあと少しの入院生活を楽しむ
ぐらいの気持ちで過ごそう

と思ったこの日でした
