・外泊訓練
・災害時対応
について記録していきます
※病院により内容は異なります。
※個人的に記録として載せている項目もあります。
※ハートメイト3での内容になります。
外泊訓練
外出訓練終了後に実施される。
条件としては
2回の外出訓練が終了している
シャワー浴&自己消毒が自立している
コアグチェックが自立している
自宅の環境整備が整えられている
※3Pコンセント工事が完了していること
※その他の内容は自宅環境整備についての記事を参照
目的
自宅での生活を実際に体験し不便なこと
がないか確認をする。
自宅での療養生活に自信をつける。
事前準備
外泊日の決定、計画書の作成、
装着者・介助者へのオリエンテーション
必要物品
VAD機器一式
予備のコントローラ一&バッテリー
ドライブライン消毒物品
シャワーバッグ
ドライブライン保護物品
コアグチェック物品
外泊中の内服薬
出発前の確認・注意事項
現在使用中のバッテリー残量の確認。
入院病棟の連絡先が登録されているか。
自家用車にVAD機器の安定感を考え
ながら荷物を積むことができる。
後部座席に乗車することができる。
(その理由を理解している)
ドライブラインや機器が挟まれない
ように注意できる。
自宅到着後の確認事項
寝室の3Pコンセントの位置を確認し、
安定した所に機器のセッティングができる。
※寝室に停電時用の懐中電灯が準備してあるか確認する
※モバイル電源ユニット、バッテリーチャージャーは
直射日光の当たらない場所にセッティングする
※自宅で準備した機器を置くワゴンや棚は
安定しているか(HM3はワゴンが付いてこない)
寝室のベッド位置の確認をする。
※ドライブラインが出ている側を壁寄せにする
寝室からトイレまでモバイル電源
ユニットの電源ケーブルが届くか確認できる
※モバイル電源ユニット/電源ケーブル→6.4m
介助者がどこで寝るか確認する。
(基本的には同室が望ましいが別室で寝る
場合は患者の寝室から介助者の寝室まで
アラーム音が聞こえるか確認をする)
普段の生活音がある中でアラームが
鳴った時に聞こえるか各部屋で聞き比べ
確認できる。
※1階から2階、患者の部屋から違う部屋やトイレ、
部屋のドアを閉めた場合…など
シャワー浴が問題なく行えるか確認する。
※シャワーチェアや浴室ドアのタイプ、段差の有無、
脱衣所に椅子は準備されているか…など
ドライブライン消毒が問題なく行えるか
確認をする。
※消毒物品の置く場所が清潔か(整理整頓されているか)
消毒をする部屋は片付けられているか…など
トイレのドアのタイプの確認
転倒しそうな段差がないかの確認
自宅前に緊急車両が停車できるスペース
自宅内は担架を用いて搬送するスペースが
あるか、
マンションの場合はエレベーターがあるか…
など確認をする。
病棟への定期連絡
就寝前に病棟へ連絡をする。
主に…
体調の変化・体温・食事内容・内服できたか
ポンプパラメーターの数値・アラーム履歴
モバイル電源ユニットへ繋ぎ替えできたか
などを報告する。
帰院前の定期連絡
帰院前に病棟へ連絡をする。
主に…
体温の変化・朝の体温や体重・内服できたか
コアグチェックの数値・朝昼の食事内容
ポンプパラメーターの数値・アラーム履歴
バッテリーへ繋ぎ替えできたか・帰院時間
などを報告する。
帰院後
バイタルサイン測定
アラーム履歴確認
ポンプパラメーターの数値確認
外泊の振り返り→次のステップへ進めるか
災害時対応
災害とは?
▪台風など、大雨による浸水
▪台風、地震、火災などによる大規模な停電
停電時または避難時に確認すること!
☆停電したらまずバッテリー駆動にする
☆停電の原因を確認する
▪モバイル電源ユニット本体と
モバイル電源ユニットAC電源コード
またはコンセントから外れていないか
▪モバイル電源ユニットAC電源コード
または患者ケーブルの破損
▪ブレーカーがおちていないか
▪外を見て他の家も電気がついていないか
☆予備のバッテリー全てを用いてどれくらい
の時間、電源確保ができるか確認をする
避難勧告・避難指示・停電時
介助者と共に速やかに避難をする
☆避難する時の持参物品
▪予備コントローラー
▪バッテリー8本
▪バッテリークリップ
▪バッテリーチャージャー&電源コード
▪モバイル電源ユニット&AC電源コード
▪変換プラグ
▪聴診器
▪患者カード、緊急カード(病院により違う)
▪携帯電話
▪懐中電灯
▪薬
▪10円玉か100円玉
余裕があれば
防災セット、防寒具、飲料水(水分補給)
など…災害時に持ち出すもの
避難場所到着時に行うこと
▪補助人工心臓を装着していることを伝え
電源を確保する必要があることを伝える。
※変換プラグを使ってバッテリーチャージャーの
充電をし電源確保する
▪VAD管理病院へ電話し避難したこと、
避難場所、電源確保ができているかを連絡。
▪電話が繋がらない時は携帯電話の
災害伝言ダイヤルに登録する。
※携帯電話が使用できない時は、公衆電話の
災害伝言ダイヤル『171』に登録する
※公衆電話の災害伝言に登録する場合は、固定電話の
番号しか使用できないため、10円玉か100円玉が
必要になります。
▪可能であればドライブライン貫通部悪化を
防ぐため椅子を借りる。
※避難用のバッグにミニ(背もたれ付き)折りたたみ椅子
などを用意しておくと便利かも。荷物は増えますが
こんなご時世なので、
マスクや除菌関連グッズなども用意しておく
に越したことはないと思います
ただでさえVAD機器関連の物品は沢山で
重くて大変だけど・・
いざという時のために普段からあらかじめ
準備できるものは用意しておく
防災対策をしっかり意識することで
自分自身や家族を守る行動をしていきたい
ものですね