院外トレーニングの
・外出訓練
・自宅環境整備
・緊急時の対応
について記録していきます
※病院により内容は異なります。
※個人的に記録として載せている項目もあります。
🐈外出訓練🐾
外出訓練は院内トレーニング終了後、
主治医の許可が出たら開始される。
条件としては
VAD装着者・介助者ともに
実技テストまで合格していること。
シャワー浴・ドライブライン処置・
バッテリー交換が自立しており
アラーム時や急変時の対応ができること。
自宅環境整備が整えられていること。
院外用のネームプレートがついている
※病院により異なり、患者カードなど呼び方は様々です
栄養指導が済んでいること。
外出訓練は2回あり、
①回目→医療者あり(Dr./Ns/CE)
②回目→医療者なし
となっている。
目的
人混みの中、機器に注意しながら
行動できる
外出先でバッテリー交換ができる
電話で状態を知らせることができ、
介助者もその状態が確認できる
退院後の生活に自信を持つことができる
外出前準備
事前に計画表に沿って計画を立てる
(時間、目的地、移動手段、確認事項など)
外出先で昼食を摂取する場合は必要時
内服薬の準備を行う。
必要物品の準備
予備バッテリーバッグ、水分、携帯電話、
ネームプレート(患者カード)、雨具(必要時)
ペースメーカー・障害者手帳など
主な内容
電車などの公共交通機関を使用して行く
場合は椅子に座るなどの注意事項を確認。
歩行時は介助者との立ち位置に注意する
※ドライブライン側に立ち、機器に注意を払いながら
歩行できる。
エレベーター、エスカレーターの乗り方
※介助者はドライブライン側を守る行動をする
※エスカレーター使用時の介助者の立ち位置
(意識を失ったり、ふらついた場合を想定して)
↓
上りはVAD装着者の後側に立つ
下りはVAD装着者の前側に立つ
途中で行う確認事項として
・トイレの確認
※利尿剤を服用していることもあるため確認しておく
・水分補給や休憩のとり方
※信号などの止まったタイミングで適宜水分補給できる
※気分不快や疲労を感じた場合、休息することができる
・アラームをならして音の確認
※ある程度の音がある場所で鳴らして聞こえ方を確認
・バッテリー交換
※使用中のバッテリー残量を確認
※介助者も一緒に行う
・病院(病棟)への連絡
※体調の変化はないか、バッテリー残量の報告、
バッテリー交換ができたか、数値の報告はできたか、
アラーム履歴はないか、帰院時間の報告・・など
🏡自宅環境整備🏠️
自宅の環境調査
戸建て/マンション(賃貸or分譲)
▪総階数/間取り⇨寝室、リビング、浴室、トイレ
の位置・エレベーターの有無・玄関の段差の確認
▪キッチン⇨ガスコンロ or IH調理器具
▪トイレ⇨和式 or 洋式
▪浴室⇨シャワーの有無、シャワーチェアの有無、
ドアの形状、段差の有無と程度
▪寝室⇨ベッドの有無、トイレまでの距離、照明、
コンセントの位置や種類、機器を置く位置
▪リビング⇨主な生活スペースの確認
▪階段・廊下⇨担架が通ることができるか、
照明があり安全か
自宅周辺の環境調査
※VAD管理病院までの移動方法や所要時間
※緊急車両でVAD管理病院まで何分かかるか
※最寄りの総合病院や消防署の場所確認
※自宅周辺の最寄り駅や坂道、階段、段差の確認
なと・・
☆院外トレーニングが開始されるまでに
在宅環境整備を済ませる事!!
⇩
★寝室
・戸建ての場合、
1階に寝室を設けるのが望ましいが、
2階の場合は担架が入る構造であること
・モバイル電源ユニットのケーブル(6.4m)
に繋いだ状態でトイレに行けること
・ベッド近くに照明がある
・ベットの購入(病院で決められている場合)
・VAD機器用の3Pコンセントがある
★浴室
・シャワー椅子の準備
・シャワーカーテン(必要時)
・シャワーバッグの置き台(必要時)
・手すりがあると良い
・脱衣所に椅子(着脱衣時用)
★リビング
・ソファや椅子の準備→ドライブライン部に
負荷をかけないよう床生活を避ける
★ペット
・基本は禁止→以前からいる場合は寝室や
生活スペースに入れない
※移植後は厳禁
★その他
・階段や廊下に照明があり安全であること
・転倒しやすいものの排除→バスマット、
転びそうな段差など
・静電気が発生しそうなカーペットなどが
ないこと
・ドライブラインを引っかけないような工夫
・緊急車両が自宅付近まで問題なく到着
できる環境であること
・自宅前から管理病院までのアクセスが
2時間以内であること
・いつでも連絡がとれること
緊急時の対応
緊急時とは
・血液ポンプに電力供給されていない
・経皮ドライブライン、電源ケーブルが
壊れている
・血液ポンプのモーターまたはシステム
コントローラーが何らかの理由で動いて
いないなど
※VADの作動に関わる事は全て緊急事態
緊急時の対応
★緊急事態では連続音アラームが発生する
・まず始めにすぐに座るか横になり
転倒しない(させない)ように注意する
↓
・システムコントローラーのアラームランプ
やユーザーインターフェイス画面を見て
アラームの確認をする(できる対処は行う)
↓
119番通報⇨場所、名前、状態、VAD装着中である
ことを伝え、VAD管理病院への搬送を依頼する
↓
急変の状況を直ぐに病院(病棟)へ報告する
名前、VADの種類、装着者の状態、アラームの種類、
119番への連絡の有無
※必要時Dr.の指示でアラーム対応
(予備コントローラーへの交換など)
★救急隊員や援助者に伝えること
・心臓マッサージが不可であること
・血圧計で血圧が測定できなかったり、脈が
触知しにくいこと
・AEDは使用可能なこと。
・VADの操作は介助者が行うこと。
★入院が必要になった時に持っていくもの
・VAD関連のものすべて(機器/アクセサリー)
・コアグチェック機器
・消毒物品
・入院セット(あらかじめ用意しておく)
・内服薬
・ペースメーカー手帳、障害者手帳など