2020年の闘病記を基に綴っています
2020.4.9
植込型補助人工心臓の手術当日
とうとうこの日がやってきた。
早朝からDIV持続で始めて抗生剤繋いだり、
預かってもらう残りの荷物をワゴンに載せる
のは看護師さんに手伝ってもらった 。
手術は9時入室予定
8時半頃に旦那さんがきて、9時前に
手術室へ行くための準備。
体外式VADを入れているのでストレッチャー
で向かった。
申し送りをしている時も病棟看護師さんと
外科のt先生と一緒に談笑しながら
和やかな雰囲気

旦那さんに
「頑張ってくるでね!」
とだけ言って笑顔で別れ手術室の中へ・・
記憶があるのは酸素マスクして眠る前まで。
手術中、旦那さんはICU横の待ち合い室に
居たみたいだけど手術時間が長いため、
「すぐ連絡が取れるなら少しだけ院外に
出ても大丈夫ですよ!」
と言われていたらしく、
院内にある図書館で漫画を2回ほど
(まぁまぁな量
)借りたらしい


途中お昼ご飯を買いに院外のコンビニへ
行った時に主治医のK先生に会って
「手術順調に進んでいるっていう話ですよ」
と聞いて安心して待てたみたい

その後、もう一度院内のコンビニへ
コーヒーとおやつを(←余裕ありすぎ💨笑)
買いに行った時に今度は心臓外科の
部長先生に会って
「順調に進んでいますよ~」
「でもまだあと3~4時間かかるから気長に
待ってて下さい。連絡取れれば院内で待って
いなくてもいいですからね~」
旦那さん「ありがとうございます!」
なんて会話をしたと言ってた

特に大きなトラブルもなく
無事に終了したのは手術室に入ってから
8時間半後の17時半
18時頃、旦那さんがICU内で面会した時は
私は麻酔でまだ眠っていた。
挿管されて呼吸器つけて沢山の機械とルート
に繋がれて、体外式を装着した後に逆戻り
したように見えたらしいけど、状態は安定
していたから不安はそれほど感じなかったと
言っていた。
外科のT先生から説明を聞いて、植込みした
VADの機械とドライブラインの所を
見せてもらったみたい

裸で横たわっているのに



少しだけ面会してホテルに戻ったとの事。
術後のみ会えて、この先コロナの影響で面会
することはできなかったため、旦那さんは
「何かあれば明日までいるので連絡下さい」
と言ってホテルでずっと待機していたみたい。
手術翌日に旦那さんは様子を聞くためICUへ
電話をしたら、
「落ち着いているので大丈夫ですよ~」
と言われたので地元へ帰ったと言っていた。
意識が戻ったのは20時頃
これまで同様、
気管挿管された状態での覚醒。
挿管チューブを入れていた事も苦しかった
けど、背中に言い様のない痛みがあった

動きたいけれど動けない、訴えたいけど
挿管されているので訴えられない

どうしようか・・と思っていた矢先、目の前
にt先生の姿が!
あー助かった
と


もう救世主が現れた様

必死に動かない手を上げてジェスチャーで
訴えた。
「どうしたんですか?どこか痛い?」
〝うんうん〞と頷くけど、
どこが痛いか言えない

話せないのに声を出してなんとか
背中辺りが痛いのを表現したら、
「背中が痛い?あー動けないからね。
今からチューブを抜きますからねー」
と言ってくれた。
抜く時の苦しさもあるけど、とにかく抜いて
欲しかったからまた〝うんうん〞頷く私

間もなくして挿管チューブが抜管された。
吸引しながらは苦しいけど、
これさえ乗り切れば楽になる!と思った。
だけど・・
本当に大変なのは術後だったんだと
この時はまだそこまで
思っていなかったんだ・・
