2020年の闘病記を基に綴っています


プレドニンが20㎎に減量になる週の初日
3/11に
2度目となる体外式VADの離脱テスト
いよいよ運命の分かれ道となるこの前の晩は
あまり眠れなかった

気にしないように過ごしていたけれど、
心のどこかでずっと考えていたんだろーな

朝食は半分だけ摂取してトイレを済ませ、
9時30分にカテ室へ・・
心臓ちゃんと動いてくれてるかな・・

そればっかり思っていた。
はじめは心筋の炎症状態を
知るための心筋生検。
今回も3ヶ所から。
次はいよいよ離脱テスト

前回と同じように段階的に体外式VADの
回転数を下げていき心臓内圧や
ポンプ機能などの評価を行っていく。
回転数が少しだけ下げられた状態では
まずまず心臓の動きがいいみたいで、
S先生は
「前より良くなってますからね」と
言ってくれていた。
そしてギリギリまで下げた回転数での
評価を行う。
離脱テストが始まる前に先生から聞いていた
離脱のボーダーライン。
体外式VADを外すためにはEF45%ないと
外すことが厳しい・・との事。
(EF→左室駆出率)
45%は最低限の循環補助をしてもらっての
数値で、離脱するという事は循環補助が
何もなくなるということ。
なので、実際外してみないことには心臓が
どこまで動いているのかはわからない。
強心剤を入れた場合と、入れない場合の
EFまで細かく測定していく。
先生達が何やらまた低めのトーンで
「強心剤入れてギリギリかな~」
「う~ん・・」
なんていう声が聞こえてくる。
やっぱりダメなのかなぁ・・

とやたら勘ぐってしまう

離脱テストが終わり病室へ戻った。
今日中には心筋生検の結果も出るから
夕方に離脱テストの結果も含め説明が
できるそう・・
早く知りたいのになぁ・・
と思いながら日中を過ごしていても
なかなか来なかった

心筋生検の結果はやく出てー!
夕食が終わってからS先生は来てくれた。
先生が説明してくれたこと⇩
・離脱テストで回転数を弱めた時のEFは
35~40%ほどで、この状態だと
離脱するのは厳しい事
・強心剤を入れてもEFは40~45%で
ボーダーラインの45%にギリギリの状態
・強心剤を使えば離脱できるかもしれないが
ずっと必要になるかもしれない
・強心剤で心機能が改善して減らせるかも
しれないし、逆に悪くなるかもしれない
・心筋生検の結果、炎症は治まりつつある
ため、この状態ならストップしていた
移植申請を出すことができる
・移植部の先生達の意見としては、
離脱してリスクを抱えてこの先いくよりも
移植申請をして植込型VAD装着した方がいい
・この結果をふまえて次の日曜日(3/15)
家族が来た時に最終的にどうするのか
答えを聞かせて欲しい
という事だった。
最初の離脱テストの時よりも遥かに
落ち着いて聞く事ができたな

ある程度の覚悟はしていたけれど、やっぱり
移植の方向へ舵をきることになるのかな・・
でもまだまだ悩む私・・
移植しか方法がないのならば腹をくくるしか
ないのだけれど、そうではなかったから
この1ヶ月近く本当に悩んで悩んで



どうしたらみんなに迷惑をかけずに入院前の
状態に近い生活に戻す事ができるのか・・
という事だけを必死で考えていた。
でも・・
離脱テストであらためて突きつけられた現実
繋いでもらって助かった命を
無駄にする事はできない
何よりも子供達のためになるべく長く
生きられる方を選択しなければ!
よーく考えないと

あと数日で答えを見つけなければいけない
この日から日曜日までの数日間
離脱か移植か
悩みに悩む数日間が始まるのでした
