2020年の闘病記もとに綴っています


血栓のため2日連続で2時間毎の安否確認
熱は相変わらず続いていた。
上がる度に解熱剤を飲んで無理やり下げる
日々で下がっても微熱まで
36℃台になることはなかった

この頃、熱が下がっていても寒くて寒くて
仕方なかった

暖房を30度設定(エコじゃなくてすみません)
にしても布団をかぶっても駄目
旦那さんや兄がきた時に
『この部屋暑っ
』

って言われてた

それとなーく看護師さんに訴えたら
体外式VADが入っていると回路(血液が
流れている管)が布団から出ている所が
冷えて寒さを訴える患者さんもいるとの事。
対策として布団から出ている回路~ポンプ
部分に掛けるアルミのような保温シートを
持ってきてくれた。
掛けてみたら少しマシになったのかな…
暖房も26度~28度ぐらいにはできるように
なった

2/12には3つあった可動性の血栓の1つが
無くなっていたからどうやら溶けたらしい!
ヘパリンと点滴ボリュームUPが効いた

一先ず安心してその日の夜は起こされること
もなく少しだけ眠れた。
2/13も何事もなく過ごす事ができた

血栓も黒色ではなく赤色のもので、
このまま様子見かな…と思っていたら
先生がやって来て、
『17日に離脱テストを行う時にリスクが
少ない方がいいから明日ポンプ交換をする』
との事で説明をしてくれた。
大きめな可動性の赤色血栓が離脱テストの
時に流れてしまえば脳梗塞の危険性大。
そのため外付けのポンプ交換を行う。
ポンプ交換にかかる時間は1分以内。
その間はクランプするため自己心でいくが
今の私の心臓の状態なら耐えられるとのこと
数日前からポンプ交換をした方がいいかも…
と言われていたけど、すること自体にも
リスクがあるため保留になっていた。
でも今後、脳梗塞のリスクを考えたら
このタイミングで行うのがベストだった。
血栓ができる度にヒヤヒヤしたり、
夜間何度も起こされるのに嫌気がさして
いたからポンプ交換は大歓迎



ぜひやってください

と同意書にサインした。
2/14
忙しい1日の始まり
朝一番でポンプ交換のためにオペ室へ入ると
循環器内科の先生方やオペ室のスタッフ達が
準備をしていた。
台に横になりモニターなど、必要な機械類を
取り付けていく。
準備も整った頃、心臓外科の担当医のT先生と
t先生がきた。
T先生が
『ポンプ交換している間、もし意識が
遠のきそうになったら咳払いをすると
いいよ!』
『でもぱぱっと交換しちゃうから
大丈夫だと思うけどね!』
と、いつものように自信たっぷりで明るく
楽しく冗談を交えながら話をしてくれた

そして準備が整い、スタッフみんなで
タイミングを合わせて
『よーいスタート!』
した瞬間……
体内に流れていた血液が減ったのを感じた。
サーッと血の気が引いていくような、
なんとも言えない嫌な違和感

意識がなくなることはなかったけど、
少しだけ頭がぼんやり…
T&t先生は直接は見えなかったけれど、
おそらくすごい早さの手捌きでポンプ交換
している音が聞こえる。
途中で
『大丈夫?順調にいってるから!』
と先生が話かけてくれたりして
意識を保てるようにしてくれた
返事をしたりしてる間にすぐに終了
『流すからね』
とクランプ解除して
血液の流れが再開した瞬間、
ものすごい量の血液が身体中を駆け巡る
感覚に襲われた



とくに脳に流れてきた瞬間、グラ~っとして
眩暈に似たような、頭の中が熱くなるような
感覚だったけれど、すぐに落ち着いて
普通の感覚に戻った。
ポンプ交換にかかった時間は44秒

すごーい



さすが心臓外科の先生達



意識がなくなる事もなく、目立った副作用も
出ずにポンプ交換が終了して部屋に戻った。
熱が続いていたので、戻ってすぐに
ピックを抜いてカテ先培養や血培を提出。
末梢からサーフロ(留置針)を入れた。
午後からは、、
移植登録のための胃カメラ検査

対外式VAD入ってるし、しっかり横も
向けないしとにかく辛かった

この日はたくさんの事をこなして
バタバタした1日だったので
疲れ過ぎてすぐに眠りについたのでした
