まっすぐ座っているのも難しい、呂律もあやしい、くらいに眠かったのに
寝て起きたらまだ日をまたいでいなかった。3時間しか寝ていない。
ベランダに出てみると 曇り空のなかに意外と月は明るく、月明かりでうっすらと影が落ちていた。
夏至の夜だ。
東の空に赤い星が見える。火星かな。(違うかも
九州から出てきて、もうその後の方が人生が長い。
なのに未だに、夏は昼間が長いという感覚よりは 夏は朝が早いという感覚が強い。
東京近郊に出てきて最初の夏、あまりにも早い夜明けと
あまりにも朝早くから暑いのとで驚いた。
東の国では、夜はいつだって朝に負ける。
あんまり、眠れないことや生活時間がバラバラであることを気にしてはいない。
眠れてるなら良しとするし、
眠れなくとも、それが数日続けばあとはグッスリよ、と思ってる。
気になるのは「世間は許さないだろうなあ」という気持ちのほうだ。
そうやって、人として当たり前の時間に活動できていないこと
睡眠が不足している間の生産性のなさや無駄などが
こう、
バレたら叱られる、みたいな感覚を呼ぶ。
バレたら叱られる、って。小学生かよ。
(小学生に失礼だな;)
とりあえず起きて、
しばらくベランダで涼んだあと、昨日ほったらかしで寝てしまった洗い物を
同居人を起こさないように静かに洗うと、やっと日付を越えた。
洗い物をしながら、
どこまでも自分が自由であることに震えた。
わたしがわたしの意思で選び取ってきた結果がここにあり、
それは全く、望んだ方向だとは言い難いのに
これ以外の道を選んだ自分などありえないとも思う。
そしてまたこれからも変わる。
自分を安心させるために価値観を固めてみても、わりと何にもならんのだな。
わたしの積み重ねてきた部分、固めてきた部分は、
今日以降のわたしのためにある。みたい。
わたしのためだけに、という身勝手さ・潔さは
誰かのために、という身勝手さ・潔さと、
全く矛盾せず同居する。
そんな気がする。
戯言を吐き出せば 渋滞している言葉が出てくるかな、と思って
なんかたらたら書いてみた。
ベランダで涼みつつ。
良い夜良い月。