こんにちは
蓄光製品のエルティーアイ、技術部の米岡です
今回から数回にわたり月に1~2度のペースで、
「ご家庭や職場での防災について」の考察をしてみたいと思います
皆さまも日頃から安全対策や危機管理はされていると思いますが、
意外と盲点になっていることもあるかもしれません
この記事が、より深く防災・安全について考えるキッカケとなれば幸いです
第一回目のテーマは「地震の際、どこに隠れるべきか?」です
私もそうなのですが、ほとんどの人が学校で「机の下」と
教えられてきたと思います
もちろん机の下に隠れるのが最も安全なケースもあるのですが、
それが必ずしも正解とは限らないというのが今回のポイントです
これまでに60カ国で875軒の倒壊した建物に
もぐり込み救命活動をされてきた、
アメリカ国際レスキュー隊の隊長で災害担当のダグ・コップさん曰く、
“ほとんどの方が地震の際には机などの下にもぐるという意識をお持ちですが、
建物が倒壊した時にはかえって危険な場合が多く、
大きな家具(タンスやベッドなど)の横でうずくまっていた方が
生存確率が高まります。”
(原文:http://www.snopes.com/inboxer/household/triangle.asp
)
ダグ・コップさんは、大きな家具の横にできるこの安全地帯を
「命の三角形(Triangle of Life)」という言葉で表現しており、
ハワイで公布されている地震の対応マニュアルや
海外のホテルなどでも採用されている実績があります
確かに机などの耐荷重は絶対では無いので、
天井や壁などが崩れてきた際には
耐え切れないこともあると思います
逆に、大きな家具類はどんなに潰れても、
ある程度厚みが残ります
そしてその横には人が隠れられるくらいの
スペースがありそうです
ただしこれらは主に海外でのケースを基に考案された対策ですので、
日本でも絶対にこれをしておけば安全というわけでもありません
ですが、助かるための考え方としてはとても合理的ですし、
安全地帯の見極めを瞬時にしなければならない時などには
非常に役に立つ考え方だと思います
そして最も大事なのは日頃から、
「この建物は○○が安全地帯になるはずだから、
地震の際はそこに逃げ込もう」と、
ある程度シミュレーションしておくことではないでしょうか
この機会に一度、本当に安全な場所はどこかを考えてみると、
意外な点に気付けるかもしれません
キリも良いので今回はこの辺りで終わらせていただきます
このシリーズは後数回続きます
より良い防災・安全対策について一緒に考えていきましょう
最後に、当シリーズでは弊社の専門外の分野についても言及しているので、
万が一間違った情報や表現等ございましたら、
コメント欄やメールでご教授いただけると大変助かります
宜しくお願い致します