陽を浴びで
散り急ぐ
桜花

風に誘われ

ハラハラと

やがて煌めく

未来へと

空の高くへ
舞い上がる

佇む人は
振り仰ぎ
笑顔で
見送る
点になるまで




立ち止まった風の中で笑顔を感じたのは
時を遡った無邪気な子どもたちの悪戯
かけがえのない笑顔が振り返る

夢のかたちと他愛ない歓声


夢のなる木々は弥生の風に包まれて
まるで花の妖精のようにあどけない
ためらいがちに口にした言の葉が
春告鳥の囁きと重なる

あどけない微笑みの向こうには
かぎりない憧れがあり

語りつくせない夢がある


約束された今日から未来へ

その果てしない想いは

春告鳥のように優しく飛び交う






ゆくあてもなくさまよい続けた
長いようで短い人生のひと時

見慣れた風景ばかりが去来する

それは懐かしさにつつまれている


思えば随分遠くまで歩いて来た

見知らぬ山並み 遥かな海鳴り

美しい草原 絶え間なく花散里

寄せて返す潮の香り ゆれる貝の欠片


孤独な心に安らぎを覚え

清貧な日々を享受する

閑寂な時の悪戯に酔いしれる


過去は音もなく閉ざされて

未来は軽やかな音をたて訪れる

そしてそれは彼方にたどり着く











春の野辺に吹く風は
心やさしい花のよう
静かに光を誘惑し
そのほのかなる色彩りに
夢のゆくえをしのばせて
僕の心にたどり着く

春の野辺に立つ人は
心やさしい風のよう
静かに夢を誘惑し
そのそよかなる足音に
花のかおりをしのばせて
僕の心にたどり着く

#一部、再掲載のものがあります🙇




道の途中でたずねた風のゆくえ
遠い日の記憶が穏やかによみがえる
忘れかけていた優しさの花びらが
萌黄色のふる里に降りしきる

なつかしい微笑みが振り向いて
あどけない語らいが立ち止まる
知らず訊いた仄かな香り
そして 僕の心の儚い想い

風にたずねた花びらのゆくえ
花びらにたずねた恋のゆくえ
恋に揺れたこころのゆくえ

道の途中でさまよった花散里 夢ふる里
足もとに舞い散る花いちもんめ
掌に降りしきる夢いちもんめ