僕だけがいない町~原作漫画 | 気紛れな心の声

気紛れな心の声

気がついたこと 不意に感じたこと とりあえず残してみようって^^…最近は小説化しているけれど、私の書き方が上手くなるように感想くださいね

《あらすじ》

売れない漫画家・藤沼悟は、「再上映(リバイバル)」と呼んでいる特殊能力を持っていた。その能力は、直後に起こる「悪いこと(事件・事故など)」の原因が取り除かれるまで、その直前の場面に何度もタイムリープしてしまうというものだった。自分の意思とは関係なく発動する上に、能力が発動した結果「マイナスだったことがプラマイ0になる(悪いことが発生しなくなるだけ)、もしくは自分にとってマイナスになる(未然に防ごうとした結果、自分が労力を使う)」というこの能力に不満を持ちながら、悟はピザ屋のアルバイトをこなす日々を過ごしていた。

ある日、ピザの配達中に交通事故をめぐるリバイバルを経験した悟は、事故の被害は減らせたが自身は負傷し、二日間入院することになる。これを機会に、ピザ屋で一緒にアルバイトをしていて、見舞いに来てくれた愛梨と親しくなり、また事故の知らせを受けて上京した母親・佐知子とアパートで暮らし始めることになる。

そして運命をお菊変えていくひとつの事件に触れることになる。

 

《私的にコメントをしてみた》

1988年…小生18の時代…つまるところ、主人公とは10歳ほど年の差があるということになりますが^^それはそれとして…

表なことから飛ばされた18年前。そこですべきことをするために、サトルはその年代へとタイムスリップすることになる。

何度もその時代へと行く。そこでのみ、解決することのできごとのために、その場所へと足を向けていく。ということなのだろう。

時の流れの分岐。その場所に戻れば、何かをやり直すことができるといわれているが、実際に自分に起きたとき、自分で何かをすることができるのだろうか。とふと思いながら漫画を読み進んでいく。

なかなかの複雑な計画が壮大に伏線をはらみながら書き上げられている。そこで見つける真相は、実際は小学生の手に負えるものではなかった。それでも、誰かを頼るのではなく自分で立ち向かっていく勇気は時として無謀とされることもある。

力を持ってして、サトルは、敵の闇に飲まれていくことになる。

ひとつの命を守り、自分の命を危険に晒した代償。それは、未来の改変というものであった。漫画だった自分は存在せずに、ベッドに横たわり続ける自分だけが真実となった。

昏睡という状況を作り出した相手、18年前の真犯人との直接対決をするとき、本来身の回りにあったものは無事に取り戻せるのか。それとも待ち受けているのは、自分の知らない世界なのか。

立ち止まるわけにもいかずに、いま、目の前で起きている雑多な出来事に対して一つ一つ丁寧に処理をしていく姿に…

今すべき事の先送りをしている自信の行為を恥じたくなった。

未来は、今、この瞬間の判断で変えることができる、と言われているからこそ、変えられない過去に対する真剣な取り組みが必要になるのかもしれない。