<あらすじ>大手製薬会社の野座間製薬は、秘密裏に人工生命体アマゾンの研究を行っていたが、2年前に不慮の事故により4000体の実験体が脱走し、人間社会に潜伏してしまった。アマゾン細胞という人工細胞を培養して作られた彼らは、普段は人間に擬態しているが、人間のタンパク質を好む食人本能を有している。アマゾンは普段、アマゾンズレジスターという腕輪の力でそれを抑えているが、その効果が切れると怪物に変貌し、本能のままに人間に襲いかかって貪り食ってしまう。そのため、野座間製薬は系列会社の害虫駆除業者ノザマペストンサービスに駆除班を置き、秘密裏にアマゾンの駆除にあたらせていた。
アマゾンとなった人の選択は何をもたらすのか…生み出し自分たちの都合によって世から隠すように駆除していく先にある未来とは…
《私的にコラムってみる》
昭和の時代に存在した仮面ライダーアマゾン。時代を超えて、その形状を残して設定に置いた作品なので、ある意味では仮面ライダーアマゾンとは別物です。
アマゾンプライムオリジナル作品として、仮面ライダー生誕イベントでのコラボが生み出した作品ですが、特撮が好きな人は結構いい感じで見ることができます^^(内容に関係なく登場人物がねw)
という前置きをおいてから
簡単に説明を加えると…
アマゾンとは、アマゾン細胞の覚醒によりモンスター化する怪物全般の総称。アマゾンは覚醒具合でA~Eまでのランキングに分けられています。ランキングがあるということは駆除する側からすると賞金額が変わるというのはお決まり?
シーズン1では基本3種類のアマゾンが出てきます。
人工生命体としてのアマゾン。細胞を受け入れた人としてのアマゾン。アマゾン細胞の研究として誕生したアマゾン・・と
お馴染みの形のアマゾンは、人細胞との融合が必須条件のようです^^
そしてコラムのパートw
人が研究のはてに生み出したアマゾン細胞。その実験は、人のために進められてきたはずだが、ひとつの事故を起点に全てをなかったことにする必要が生まれる。そこに存在するのは自我。
事故が起きた。
アマゾンたちはなぜ逃げたのか。
アマゾンたちはなぜ人の世に潜り込んだのか。
どちらにせよ人に対して危害を加える可能性のある存在。それを放置する研究元はない。
日本の過去の工業災害においても同じことは言える。表に、発覚するまでに、どれほどの人がその秘密を隠匿してきたのか…特別でもなんでもなく普通にあるだろう行動。
生命の生存意義、その下で戦いが始まる。ただ何もなく殺されるだけの選択をすることもなく、ただ殺し合いに身をゆだねていくとき、そこにあるべき正義は揺るがずに存在できるのだろうか。
生き残るために人を喰らうアマゾン。
隠匿するためにアマゾンを殺す人。
アマゾンを殺すためにアマゾンとなった人。
アマゾンであることを知り、人を守る側にたったアマゾン。
いろいろな思惑が交錯し、殺し合いは続いていく。
その先に待っている答えは、望まれるべき物なのだろうか。
そして、アマゾンと人が殺し合う原因が人為的なものだったとき…そこには本当に正義たる思いは存在できるのだろうか。
一つの戦いに幕が下りるとき…
その物語に抱く想いは人それぞれ…
ただ…この物語の終わりに、救いは存在していない。気がする。
だからこそ…そのあり方を考えていきたい