昨日
出血多量&血圧低下で一時危ない状態になった。


苦しさと痛みで、ベッドの上でもがき、「助けて」とか「死んでしまう」とか
錯乱状態で、
私はただ「つらいね」「しんどいね」と言って手を握る事しかできませんでした。

どれだけ辛いのか想像しただけでも耐えがたいのは分かるけど、
実際の苦しさは私には分からないのもつらかった。

主治医の先生は休みで、担当医の先生は午前中はいらっしゃったようだけど
昼過ぎには帰られていたようで、
いたのは、母の担当になっていた研修医の先生だけ。

でも研修医の先生は、冷静に対処してくださっていた。
つらがる母に、「しんどいな」と言葉をかけながらも一生懸命だった。

院内PHSで何度も主治医か担当医の先生に連絡をしていたよう。

その間私は、涙が出そうなのをこらえてました。
つらいのは私じゃなく一番つらいのは母。
私が泣いてどうするの?私が泣いたら余計母を不安にすると思ってこらえた。
でも、心の中で、もしこのまま最悪の事態になったら、私は一人で
その状況を受け止める事ができるか・・・・
不安で不安で仕方なくて、手が震えてた。
輸血の同意書の署名も、字を書くのがやっとだった。

しばらくして、担当医の先生が戻ってこられて、至急輸血をしないと
命が危ないと言われた。

それから、少し母は落ち着きを戻したけど、手はスゴク冷たかった。
私の手を握って、父の手の形と同じだと言った。
手の形なんて覚えてるの?こんな状況になると、そんな事をも思い出すのかなあ。
手を離すと、私の手を探した。
こんな子供のような母を見るのははじめてだった。

その間も、看護婦さん達は黙々とてきぱきと色んな事をこなし、
研修医の先生も。
普段笑顔の先生や看護婦さんたちが、いつもと違って、素早く物事をこなしていた。
私は・・・何もできなかった。

検査をする事を、痛いから嫌だと子供のように拒んだけど、
なんとかなだめて検査室運ばれた。

土曜日の病棟。
静かで、誰もいない病棟に私達の足音だけが響いてた。

研修医の先生は、検査室に近づいた瞬間、母の乗せたベッドを先頭になって
走って運んだ。

検査室についてからも不安だった。
検査の先生が出来る限りの処置はするといってくださったけど、それでも
不安だった。
そんな私を見て看護婦さんが、
「ゆっくりして待っててください。力が入ってますよ」と笑顔で声をかけてくださって
少し気が楽になった。

それから1時間。
何度も研修医の先生が出入りしていた。

無事処置は終了し、担当医の先生が無事終わった事を説明してくださった。



薬で眠っている母は、私が帰るまでとうとう目は覚まさなかったけど
ほっとした。


本当に今日は、先生方、看護婦さん皆に心から感謝したいです。
特に研修医の先生は、一生懸命動いてくださっていた。
普段は、担当医の先生も、研修医の先生も全くといっていいほど
話す事もなかったけど、今日は本当に本当に
ありがとうございますと何度言っても足りないぐらい感謝してます。