私達の健康維持と化学の兼ね合いを考える
私達の健康維持と化学の兼ね合いを考える■1:初めにこんばんは。地球上の生き物である私達と全ての生き物、そして、私達・人間の作り出している化学の進み具合の兼ね合いについて考える機会がありました。//////////////////////////////////////////////////■2:私の読んだ新聞記事から(トリクロロエチレン)まずは私の読んだ新聞記事から紹介します。(以下、『Gigazine』(2023-05-17)より抜粋引用。私が気になった部分には、アンダーラインを引いたり、太字にさせてもらっています。)------------------------------------------●パーキンソン病のリスクを水中の汚染物質が高めることが30万人超を対象にした調査で強く示唆される - GIGAZINEhttps://gigazine.net/news/20230517-camp-lejeune-water-parkinsons-disease/トリクロロエチレンがパーキンソン病のリスクを高めているのではないかという見解は以前からありましたが、データが限られていました。このたび、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究者らが主導した研究で、トリクロロエチレンなどの有機化合物によって汚染された水にさらされていた退役軍人のデータを調べたところ、トリクロロエチレンがパーキンソン病を引き起こすリスクを高めていることが強く示されました。(,,,中略,,,)その結果、キャンプ・ルジューンに居住した軍人・職員は、キャンプ・ペンドルトンに居住した軍人・職員よりもパーキンソン病のリスクが70%高かったことがわかりました。また、パーキンソン病ではないという人でも、震えや不安、勃起不全など、パーキンソン病の前駆症状を発症するリスクが有意に高かったことがわかりました。(,,,中略,,,)キャンプ・ルジューンの汚染水による健康被害をめぐっては集団訴訟が起こされており、今回の研究結果は、訴訟に弾みを付ける可能性が高いとScienceは記しています。------------------------------------------(引用終わり)トリクロロエチレンという化学物質を体内に取り入れていた人が、それをしていない人よりも、パーキンソン病になるリスクが70%高かったとなると「トリクロロエチレンは、ほぼパーキンソン病を引き起こすらしい」と私達は考えることが出来るでしょう。そして、上の引用文献中に見られる化学物質『トリクロロエチレン』については、Wikipediaの記事を紹介します。(以下、『トリクロロエチレン - Wikipedia』より抜粋引用。私が気になった部分には、アンダーラインを引いたり、太字にさせてもらっています。)------------------------------------------●トリクロロエチレン - Wikipediahttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%AD%E3%82%A8%E3%83%81%E3%83%AC%E3%83%B3脱脂力が大きいため、半導体産業での洗浄用やクリーニング剤として1980年代頃までは広く用いられていた。しかし発癌性が指摘され、代替物質への移行が行われている。(,,,中略,,,)用途様々な有機化合物の良溶媒である。1920年代に初めて広く使われ始めたとき、その主用途はダイズ、ココナッツ、ヤシからの植物油の抽出であった。他にも、食品工業においてコーヒーのデカフェ、ホップや香辛料からの香料の抽出に使われた。ドライクリーニング用の溶媒としても利用されたが、この用途は1950年代にはテトラクロロエチレンに取って代わられた。毒性をもつことから1970年代以降ほとんどの国で食品および医薬品工業での使用が禁止された。(,,,中略,,,)最終更新 2023年12月21日 (木) 14:54 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。------------------------------------------(引用終わり)このトリクロロエチレンの上記記事を見ると、「製造」の項目があることから、このトリクロロエチレンという物質は自然界に存在していない物質だとわかります。工場内で生産する以外に手段がないのだから、「製造」という段階を経て人間が入手していることがわかります。自然界にトリクロロエチレンが存在すれば、その手の採掘場などの項目が紹介されているだろうからです。以前にも書きましたが、人間の側が化学の実験室の中で新たに生み出した物質というのは、生物の体内に入ると、基本的に毒物として、その生物の体内中で扱われます。例えとして、人間を例に挙げるとわかりやすいですから、人間を例として挙げます。人間の身体も、有史以来、脈々と、その遺伝子に、悠久の過去からの遺伝情報が使用されています。その悠久の過去から続いている、人間の体内の細胞中の遺伝情報が、たった数百年以内に人間が化学の実験室で新たに作り上げた、化学物質の化学式やその効果を知っている筈がありません。つまり、そのような人間の化学の実験室で新たに作り上げた、新しい化学物質を、人間の体内の細胞達が処理する方法を知らないのです。このような体内の細胞にとって未知の物質というのは、大抵の場合、体内の細胞はその物質を毒物扱いします。幾分の例外はあるようですが、そのような人間の新たに作り上げた、新しい化学物質は、私達の体内にとっては毒となるのです。それが私達に病気を与えることがわかります。(●余談:新規の医薬品の場合は、大抵の場合、「この医薬用の化学物質は、人体に何も悪影響を与えていない」という、既存の化学物質をベースにして、わずかずつ、わずかずつ、違う物質を作り上げていると聞いたことがあります。安全が確認されている物質を下敷きにして、新たな化学物質を作り上げると、その新たな化学物質も、比較的、人体に安全だそうですが、確実に、それが安全かどうかまでは疑問の残るところです。:●余談終わり)//////////////////////////////////////////////////■3:過去に行われた筈のトリクロロエチレンの人体テストを考えてみるまた上の引用文献『トリクロロエチレン - Wikipedia』の記事中に「食品工業においてコーヒーのデカフェ、ホップや香辛料からの香料の抽出に使われた」とあります。なので、どこかの誰かが、最初、「このトリクロロエチレンが体内に入っても安全だろうか?」という手合いの人体実験を行ったと予想されます。その人体実験を行ったのは、化学薬品の会社なのか、あるいは食品工業関連の会社なのかは、私もわかりません。なぜならば、インターネット等を検索しましたが、その手の情報を入手することが出来なかったからです。なので、おそらくは、どこかで、その手の人体実験が過去に行われたと予想します。普通は、そうするでしょうから。しかし、その実験が行われたのは、引用文献『トリクロロエチレン - Wikipedia』の記事から判断すると、1920年代よりも以前のことでしょう。その時代でも「そのような物質が人体の内部に入って大丈夫か?」という安全確認のため、何らかの、その手のテストが行われたと予想しています。しかし、そのような時代の、その手の安全確認というのは、かなり簡素なテストだったと私は思います。これはこの記事の読者である、あなたが、その当時の、そのテストの実行者だったと仮定すると、話がわかりやすくなると思います。なぜならば、そのような安全確認のテストの項目というのは、おそらくは「被験者に腹痛が起こっているか?」とか「被験者に便の具合に異常があるか?」とか「被験者に身体の皮膚に発疹が見られるか?」とか「被験者に胃の痛みがあるか?」のような、かなり簡素な項目だったであろう、と私は予測するからです。この記事の読者である、あなたが、その当時の、そのテストの考案者や実行者だったと仮定して、はたして「トリクロロエチレンが、何年か経過して、その被験者にパーキンソン病を引き起こしているか?」のようなテスト項目を、あなたは考えつくでしょうか?答えは歴然としているのですが、ほぼ100%、あなたが、そのテスト項目を考えつくことは不可能でしょう。なぜならば、その頃には、パーキンソン病という病名自体も、その当時の、ほとんどの人々が知らなかったからです。なので、その当時、トリクロロエチレンが、その安全性確認のテストに通過して、食品中に混入され、その物質が多くの人間の体内に入り込んだと、私達に予想できます。-------------------------------------ここからわかることは「人間が化学の実験室で新たに作り上げた新物質は、人にわかりやすいような『腹が痛くなる』とか『胃が痛くなる』のような簡単な事例を引き起こすのではなく、とても関連性が考えられないような場所で発生したり、あるいは、かなり長い時間をかけて、とても影響が及んでいるとは思われない場所に悪影響を与える可能性がある」ということです。確かに、人間が新たに作り上げた新物質でも、体内に異常を与えない物質もあるようです。しかし、私が上に挙げた事例や、私が上に書いたことを考慮すると「人間が新たに作り上げた新物質は何を引き起こすかが、ほとんど、わからないので、これだと人間が化学の実験室で新規に作り上げた、どんな新物質でも、最初から体内に取り込まないほうが確実に安全な方法だ」と、読者である、あなたも実感されたかと思います。-------------------------------------なので、最近では「有機野菜を食べよう」という風潮が広まっているのが、あなたにも理解できたかと思います。この「有機野菜」というのは、農薬等を一切、使用せずに作り上げた野菜などのことです。もちろん、私からも、この手の食品を摂ることを、お勧めします。なので、現代でも化学調味料や合成着色料などが混入していると思われる食品ならば「あらかじめ私達はその食品を食べないほうが良いでしょう」と、お勧めすることができるでしょう。果物などでも、虫よけのために、農薬を使用されているものも多いと聞きます。上の文章のように「果物などに農薬を使用されて、、、」と私が書いただけで、読者である、あなたも「ハッ」と何かに気がついたかと思います。//////////////////////////////////////////////////■4:砂糖について砂糖についても同じだと、あなたもわかるでしょう。砂糖については、このブログの過去記事の一つである 砂糖について考えてみる https://ameblo.jp/hikari-whisper/entry-12850535289.htmlをも読んで頂きたいのですが、100%の人工調味料である砂糖が人間によって発明されたのは約2500年前だそうです。その2500年前のインド近辺で人間が砂糖を発明したのならば、その時代の砂糖の製造者達は、砂糖の害を、現代人のように挙げられなかった筈です。現代の科学では、砂糖は糖尿病を引き起こすことが知られています。毛細血管中の砂糖や糖分が炭となって(糖の炭化という現象です)、その血管中に詰まり、そして、その血管を破壊します。この結果、血管などが大量に破壊された糖尿病患者は、その血管より先の細胞に酸素や栄養分を送ることが出来ず、それらの細胞が死んでしまうので(壊死)、失明したり手足が腐れてしまうので、それらの器官を切断したりします。また、このブログでも紹介している通り、また多くの人々が知っている通り、砂糖は虫歯の原因となります。しかし、虫歯の原因とか、糖尿病のプロセスなどは、ほぼ現代医学によって、その原因が明かされたことが私達に知られています。なので、2500年前に砂糖を作り始めた人達ならば、以下のように言うことでしょう。 ▼:2500年前に砂糖を作り始めた人達 「私達の作っている砂糖が、人間の手足を腐らせたり、歯の病気にするとは本当ですか? そんなことは、私達の時代の科学では知りようもないことです。私達に知られている科学的な人体への影響とは、その手の物質が体内に入れば、その人間の腹が痛くなるか、吐き気がするか、胃が痛むか程度の項目があるので、それらのテストを通過すれば『砂糖は人体に悪影響を与えない』と私達の時代の科学力で断言できるからです、、、、」、、、、のような返答がきっと返ってくることでしょう。つまり、ここからもわかるように、化学物質というものは「生き物の身体のどこに異常を与えているのか?」が、はっきりと把握できるまで、非常に長い時間と大きな労力が必要とされることがわかります。なので、ここからも「新規化学物質というのは、生き物身体の、どの部分に、どのような異常を与えているのか、非常に解明しにくい」という事実が私達に理解できるので、私達は、ほとんどの場合、有機野菜を食したほうが遥かに良いと思います。//////////////////////////////////////////////////■5:フロンについてフロンもそうですね。以前は、冷蔵庫を冷却するための冷媒として盛んに使用されていました。しかし、フロンも、現在では、ほぼ全廃されようとしています。かなり使用されていた頃、「フロンは環境破壊を起こさない」と言われて、冷蔵庫に多用されていたのです。しかし、一時経って、冷蔵庫棄却などの際に、大気中に放出してしまったフロンが大気の高層に舞い上げられ、それが南極の高層大気にとどまり、地球のオゾン層を破壊していることがわかりました。ですので、フロンは、ほぼ全廃されようとしています。地球のオゾン層が破壊されると、地球上の生命はガン細胞を得るようになりますので。このように、人間の側で新規作成された化学物質というのは、地球という生態系の、どの部分を破壊するのか、それを人間の側が、あるいは、それを作成した化学者の側が未然に、その部分を発見・理解するということは、ほぼ不可能と言えるレベルなのです。これも「理由はなにか?」と私達が考えると「その新規化学物質は未だ世に存在していない組み合わせで作成されたので、周囲の自然環境の側から見れば、その分解の方法・仕方がわからない」と、私達に理解できます。//////////////////////////////////////////////////■6:その他の新規化学物質人間の化学者がナイロン、ビニール、プラスチック等を作ってきましたが、その公害の有様は、野原や海岸に行って、誰でも見たことがあることでしょう。ベトナム戦争時に枯葉剤に含まれていたダイオキシンもそうです。このダイオキシンが生き物の体内中に取り込まれると、大変な害を、その生き物に与えます。痛ましい姿で世に誕生した人間の子供の姿も、いまだ多くの人々の記憶に新しいことかと思われます。//////////////////////////////////////////////////■7:化学の将来を考える私も、このような記事を書いている以上、私も理科が好きではあるのですが、私達・人間の理系学問の化学は、今後、しばらくの間、人気が無くなっていくかのような気がするのです。なぜならば、上のような新規化学物質を作って、世に広げようとするのならば、それを公開すると同時に「その新規化学物質を、自然界中の生き物の体内中の細胞が簡単に分解する方法を同時に発表して欲しい」という要望が強くなるでしょうから。しかし、この要望自体も、その要望を語る、その人自体がその要望の中で矛盾を言っていることに気づくことでしょう。なぜならば「そのような今まで地球上に存在したことも見たこともないような夢のようなカラクリで新規化学物質を作成した」ということ自体が、夢のような技術であったり、誰も見たことのない組み合わせであったり、それこそ、それを生み出した化学者が懸命になって、その新しい化学反応を見つけたからです。なので「それほど苦心して、非常に難しい組み合わせを行って発見したところの新規化学物質だが、自然界中の生き物の体内中の細胞が簡単に、その真新しい新規化学物質を分解する方法があるのか?」という問いを自分で考えたら、その答えは自ずと、その人がわかるからです。なぜならば、この問いには矛盾があるからです。あるいは他の方法としては「体内に取り込まれた新規化学物質の1グラムが、体内で分解されないのを確認したのならば、その新規化学物質が、そのまま正確に1グラム分だけ安全な形で体外に排出されるのを確実に確認する」という方法も考えられますが、これもちょっと考えてみると、ほぼ全く不可能であることが私達にもわかるでしょう。よって、世に未だ知られぬ複雑極まりない新規化学物質を作り上げるのは自由かもしれませんが、それと同時に、その新規化学物質を簡単に分解する方法が世に無いので、その新規化学物質は地球にとって、ほとんどの場合、有害であることがわかります。化学者がより複雑極まりない新規化学物質を作ると、その複雑さに比例して、その新規化学物質を分解する方法についても、その複雑極まりない難しさを、その化学者に与えることでしょう。なので、上の話を読者の方々が考えてみると、人間の科学の一分野である化学を、将来的には、あまり好まなくなるかのようになるかと私は感じるのです。//////////////////////////////////////////////////■8:終わりに(道徳的に考えてみると)化学の世界だけではなく、その他の科学や、科学でない他の人間の一般の世界においても、世の中の言葉として「終わり無き挑戦」とか「常に新たな進化を目指す」というものがあります。その言葉に含まれている姿勢を、逆の立場から見ると「決して満たされぬ飢えた心」とか「一時も足ることを知らない貪欲な精神」とか「果て知らぬ困窮の心」と言い換えることができるでしょうか。このような精神の方向というのは、私達の社会システムの競争精神を元に作り上げられているかと思います。過去より私達の社会を競争と争いが根本であるかのように、私達の精神を作り上げ続けてきた、為政者とか支配者とか、作り上げ続けてきた、その方向性が、上に書いたような「終わり無き挑戦」を多くの人々に強いていると言えるでしょうか。現代の私達は、この「我々・全ての人間は終わり無き挑戦をし続けるべきなのだ」という、そのような人々から与えられ続けてきたような洗脳内容を、私達は、今、解除・消去すべき時が来たのではないかと、私は感じています。(●余談:ちなみに、お金という道具を私達の社会で使えば、上と同じような、終わり無き挑戦(言い換えると、決して満たされぬ飢えた心の状態を保つ、という意味なのですが)を、多くの人々に強いる社会システムを作り上げることができることがわかります。どのようにするのかは読者の方々が、それぞれ自由に考えてみてください。●余談終わり)