母はおもちゃを買ってくれない人だった。
私が欲しいと言っても、聞く耳を持たなかった。
近所の年の近い子がみんな持っていても、
私が欲しいおもちゃを買う気はカケラもなかった。
そして、時が過ぎて、私に子どもが生まれ、
Wiiやプレステと言うようになったけれど、
「テレビゲームはよくないから買わない」
それだけを言い続けて、私は決して買うことにYESは言わなかった。
結局、同居している義父が買ってしまって、
私はものすごく怒りを溜め込んだのだけど、
今は思う。
買ってくれてよかった。
ゲームがいいとか悪いとかじゃない。
私は自分の子の辛さをわかろうともしなかった。
「子どもに悪影響なものは買わない」
自分が決めたことを曲げずに通しただけだった。
息子の辛さを義父がわかってくれたから、息子はかなり救われた。
朝の太陽の光を浴びていたら、そんなことを、ふと思った。
今日もギフトの朝。
ありがとう。