対象①>iPhone・iPad
対象②>写真・動画をたくさん撮る方
重要度★★★★
難易度★★★★

皆さんはiPhoneで撮影した写真動画をどのように管理されていますか?

🔹︎データ保護の観点

そのままiPhoneに撮りためる方も多いと思いますが、iPhoneの中だけで管理するのは、データ保護の観点から望ましくありません。iPhoneは持ち歩くものなので、iPhoneの紛失、破損と共にデータも失われます。

ですので、iPhoneの写真動画はiPhone以外にコピー(保存)することをおススメします。

iPhoneのデータの保存先として代表的なものが、PCとiCloudです。
昨今は、このiCloudにデータを保存する方が増えてきました

🔹︎iCloudの概要

iCloudはAppleが提供しているクラウドサービスで、Apple IDを取得すると5GBのストレージが無料で提供されます。

写真動画をほとんど撮らない方は5GBで問題ないですが、写真動画をよく撮る方は5GBでは全く足りなくなり、有料のストレージ(50GB 、200GB、2TB)にアップデートします。

iCloudを利用する利点は以下のようなものがあります。

①写真動画を撮影すると自動でiCloudへアップロードする
②複数のデバイスを持っている場合、他のデバイスに自動で同期される
③iCloudにアップロードされた写真動画はiPhoneの中では圧縮され、iPhoneの容量節約になる

と、非常に便利なものですが、ここ数年そのiCloudの機能に歪みが出てきました。

🔹︎写真データの巨大化

iPhoneは毎年新製品をリリースしていますが、機種更新とともにカメラ機能が大幅に改良されてきました。カメラ機能が改善するということは、それだけ1枚あたりの写真データ容量が大きくなるということです。

iPhoneで撮影した写真1枚あたりの容量は平均2〜5MBくらいですが、最新のiPhone13ProでRAWで撮影した写真1枚の容量は何と25MB。写真たった40枚で1GBです。
これが動画ともなるともっとデータ容量が巨大化してしまいます。

🔹︎デバイスでのデータ管理は限界

データの巨大化に合わせ、iPhoneのストレージもどんどん巨大化してきました。
初めてiPhoneが日本に上陸した時のiPhone3Gは8GBと16GB。
それが、最新のiPhone15ProMAXでは一番小さいストレージでも256GB。一番大きいストレージは1TBもあります。
下手をすると、PCよりもiPhoneのストレージの方が大きくなってます。

これだけ大きくなったiPhoneのストレージでさえ、写真・動画をたくさん撮る方はデバイスに入りきれなくなってきました。

最近、250GB、500GBといった大容量のiPhoneでデータがいっぱいになったという相談が増えてきました。
前述した通り、iCloudに写真動画をアップロードするとiPhone上では約半分の大きさに圧縮されます。しかし、それでもデバイスに入りきれなくなってきたのです。

🔹︎iCloudの歪み

iCloudストレージは2TBで余裕があるのに、iPhoneデバイスがいっぱいになる。
仕方なく、iPhoneから写真動画を消すと、ここでiCloudの歪みが現れます。
iPhoneとiCloudは「同期」という関係なので、iPhoneから写真動画を消すとiCloudからも消えてしまいます
iPhoneとiCloudが同期であることを知らず、iCloudにデータがあるから大丈夫と誤認した方がiPhoneの写真を削除し、データが消えたという問合せが後を立ちません。

🔹︎iCloudに代わるデータ保存先

私はiCloudで同期するデータは連絡先、カレンダー、メモ、Safari、各アプリケーションにとどめ、大きなデータの写真、書類ファイルなどはiCloudを使っていません。
写真、書類ファイルは、Google Drive、One Driveなどのクラウドサービス、それとPC経由で外付けHDDで管理しています。

One  Drive、外付けHDDの難点はデータを都度手動でアップロードしなくてはいけない事ですが、iCloudと違ってiPhoneと「同期」ではない為、iPhoneからデータを削除してもクラウド、外付けHDDの中にはデータは残っています。
私は写真、書類ファイルなどの大きなデータはOne  Driveに保存し、iPhoneの中身はほぼ空っぽの状態です
データ編集もそのままクラウド上で処理。クラウドで処理できないものだけデバイスにダウンロードし編集し、またクラウドに書き出して管理してます。

🔹︎今後のデータ管理について

スマホ、PCのスペックを考える時、今まではCPU・メモリ・HDDの3項目が重要でしたが、
私は今後はCPUとメモリを重視し、データは同期ではないクラウドと外付けHDDで管理し、デバイスのHDDは一時的にデータを書き出す最低容量があればいいと考えています。
HDDにかける費用を浮かし、その分CPUやメモリに費用をかけ、処理速度を上げた方がよほどコストパフォーマンスもよくなると思います。

上記のことから、現在iPhoneで100GBを超えるデータを使っている方は、データ管理の方法を再考してみてはいかがでしょうか。