ひいろです。
お立ち寄りくださって、ありがとうございます!
この1カ月、次々起こる落石から身を守り続けているような気分でした笑
2月に母がホスピスに入院して、1カ月半が
たちました。当初は「痛みが落ち着いたら、
退院できるかも」というお話でしたが、
今のところそれは難しそうです…![]()
この1カ月、正直なところ本当に苦しかった
です。なぜなら、すごい勢いで母が変わって
いったからです。
入院時にがんの痛みが強かった母は、
これまで使用していた「ロキソニン」に
加えて、「モルヒネ」の投薬をはじめました。
副作用として頭がぼんやりするよ、という
説明はあったのですが…
飲み始めてから母におかしな行動が
みられるようになりました![]()
①病室の中に「虫がいる」と言う
②小さな子や老人が見える
③自分の病室が分からない
④日付や時間が分からなくなる
母が真剣に「この病院はおかしい、
行っても行っても行き止まり。外に出させない
ようにしている」と言い始めるので、
戸惑いつつ、「うんうん」とうなずいていた私。
この症状、せん妄というらしいのですが、
日を追うごとに状態は悪化し、3月の上旬には
「部屋が洪水になってる」と怯え、
「姉さんが殺される」と言って叔母に
意味不明な電話をかけ、病室の窓から
息子(弟)が飛び降りたと大騒ぎをし、
周りが言うことをきいてくれないと
激怒するようになりました。
少し前まで、自分のことよりも家族のことを
心配していた母なのに。
電話をかけても、意味不明な言葉がかえって
くるだけ。もう以前の母は死んでしまった。
そう思うとショックが大きくて、しばらくは
仕事もなかなか手に付かず、ずっと母のことを
考えてしまう日々が続きました。
母の妄想や暴言に付き合ってへとへとに
なっている父のことも心配でたまりません。
でもそんな時、1つの言葉に出会いました。
最悪なことが最良なことだと信じなければならない
これは「タルムード」という、ユダヤ人の間に
伝わる聖典の一節に書かれている言葉です。
(出会いました、なんてごたいそうな話じゃ
なくて、色々とネットサーフィンしていて
見つけたんですけどね💦)
詳しい説明は割愛しますが、「多くの人は
今起こっていることが最悪のことだと
思い込むが、実はもっと不幸な事態から
神が守ってくれているんだ」という意味です。
一神教ではない日本人からすると、少し
受け入れにくい面もあるかもしれませんが…
でも、今の私にはこの言葉がめちゃくちゃ
刺さりました。
最悪からガード!
…というより、そう考えなければ体から力が
抜けてしまいそうでした。
がんが全身に広がって
治療もできず、痛みがひどくて痛み止めを使った
結果今までとは人格が変わってしまった。
残りの人生、昔の楽しい思い出話をして、
具合が良い日は一時帰宅したりその辺を
散歩したりして…そんな思いが打ち砕かれて
しまった。
誰よりもしっかり者の母が周りに迷惑ばかり
かけている。以前の母がこのことを知ったら
つらいだろうな。
でも最悪じゃない。
最悪なことは起こらない。今起きていることは、もっと悪い事を防ぐために起こっていることなんだ。
そう思い直して、やっと気力が戻ってきました。
この言葉、八方ふさがりだと感じたときには
とても有効だと思います。長い人生、
行き詰まりを感じることもあるでしょうから、
これからもこの言葉を胸の中にしまって
おこうと思います![]()
母は精神科の先生に診療していただいた結果、
「レビー小体型認知症」という診断が下りました。
もう今までのように、孫の話や私の仕事の話を
することはできません。いずれは私や父の顔も
分からなくなるでしょう。
・・・でも気づきました。母は、これから
迎える「死」のことを考えずにすんでいる
ようなのです。自分が今病院にいることさえ、
分からなくなっているようなので。
以前よりもわがままになり、気が向いたら
徘徊するようになり、他の人のことは一切
考えず好きなように生きている母。
これは周りの人にとってはつらいことでも、
本人にとっては幸せなことじゃないかと
思えるようになりました。
母はがんばっている。父もがんばっている。私も負けません![]()










