2017年11月7日リリース
前作「蕾」の大ヒットから約7か月を時を経て、反町隆史さん主演の日本テレビ系列ドラマ「ドリーム☆アゲイン」の主題歌として発表されてリリースされた一曲です。
CDレンタルが主流だった時代に、わざわざ購入したのを覚えています。
もっともっとライブで見たい曲の一つです。
調べてみましたが、ライブツアーのレギュラー曲として披露されたのは、
2008年【5296】
2017年【心】の2公演のようです。
※2019【ATB】では数回登場してますが、ファイナルには未収録。直近では2023【FAMILY TONE】で披露されています。
投稿主は当時中学3年生。
第一志望である高校に合格するため、必死で勉強していたあの頃を
この曲が支えてくれました。
大人になった今でもコブクロの中で一番好きな楽曲、作品です。
タイトルにもある通り、この名曲の歌詞を深堀していきます!
答えのない問いに「白く滲んだ」空
この曲の主人公を考えるなら、まさしく反町さんが演じた野球選手のように、
一度信じた自分の道を見失いもがき苦しんでいる状況にある人でしょう。
かつて「蒼く優しく」見えていた希望ある空の対比として、
「白く滲んだ」空を引き合いに出すことで、移り行く心情の「コントラスト」を表現しているのだろうと個人的に解釈しました。
対比とするならば、「蒼く」⇔「白く」=「晴々とした」⇔「雲りがかった」
と理解できますが、
なぜ小渕さんは「優しく」の対比を「滲んだ」と表現したのでしょうか?
ここで、「滲む」そして「優しい」という言葉の意味を改めて辞書で確認してみました。
「滲む」
①液体が物にしみで広がる 例)包帯に血が滲む
②液体がうっすらと出てくる 例)額が汗で滲む
「優しい」
①他人に対して思いやりがあり、情が細やかである。
②姿・形が優美である。などなど
調べてみてわかりましたが、普段私たちが使い慣れている「優しい」は①の意味で共有されており、②の意味のニュアンスはイメージがつきませんでした。
「姿・形が優美な物」の対比として「滲んだ」を選んだのだとしたら
めちゃくちゃ腑に落ちます。
真っ青で優美な空⇔雲の白色がしみ出た空を見事に簡潔な熟語で表現しています。
コブクロ楽曲には度々「色」に関するワードが登場します。
状況、心情の比喩としてよく使われています。たとえば。。。
奇跡→「キャンバスじゃおさまらない」「飛び散るインク」
卒業→「白いアーチ」Days→「青ければ青いほどに」
「滲んだ」という言葉を用いたのも、そのような背景があるのかもしれません。
いやぁ、アーティストというものは本当に尊敬します。天才です。
「青くきらめく」「青くかがやく」「青くそめゆく」でもないし、
「白くよどんだ」「白くゆがんだ」でもないなあと。
小渕さんは風をみつめてそんな歌詞を思いついたのかなぁ。