静岡県掛川市の掛川城に行ってきたので調べた内容などを紹介する

地図

新幹線で掛川駅まで言って徒歩11分

掛川城

静岡県掛川市にある城

日本100名城の42

日本初の木造復元天守閣と、日本に4つしか無い現存する城郭御殿がある

1512年～1513年ごろ、今川氏の家臣・朝比奈氏が築城したと言われる

1590年に山内一豊が大幅な改修を行い、天守閣はこの時に建築された

歴史的な詳細

掛川城は甲斐武田氏の駿河侵攻時に戦場となっている

駿河侵攻

1568年、武田信玄は徳川家康と今川領分割を約束して共同で駿河に侵攻した

武田信玄(47)

徳川家康(25)

徳川家康イケメンすぎて草

今川氏の当主・今川氏真は後北条氏と連携して対抗するが、武田氏の調略で離反が相次ぎ敗走する

駿府を追われた今川氏真は、家臣・朝比奈泰朝が守る掛川城に逃げ込む

今川氏真(30)

朝比奈泰朝

掛川城は徳川軍に包囲されたが、朝比奈泰朝が良く守り、後北条氏の援軍もあって落ちなかった

最終的には講和により、北条氏真の身の安全を保証する代わりに開城する

この後は徳川氏の家臣・石川家成、石川康通親子が城代として入る

1590年に徳川家康が関東移封となるまで石川氏が城代を務める

石川家成

石川康通

(なんだこの画像…)

徳川家康の関東移封(1590年)後は、豊臣氏家臣・山内一豊が入り、近世城郭としての体裁を整えた

山内一豊(45)

江戸時代後期に御殿が建てられ、掛川藩によって使用される

東海大地震のダメージなどもあり、1869年に廃城となる

アーカイブ「二の丸御殿」

御殿とは、藩の公的式典の場、藩主の公邸、政務を行う場所という３つの機能を持つ施設

掛川城では江戸時代後期、二の丸に建てられた

最初は本丸にもあったが、災害や老朽化により二の丸御殿のみ残っている

国の重要文化財

アイエエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?

二の丸御殿には忍者がいる　古事記にもそう書いてある

この忍者が暗くなっている所(右奥)に潜んでいるところに、

後ろのお客さんが気づかずに近づいてすごいびっくりしてたのが面白かった

木造できれいに残っている

当然だがエアコンなど存在しないのでこの時期は暑い

次の間

城主と謁見できる身分の高い人が通される部屋

御書院上の間

城主は藩政を行った部屋

御用部屋

御用部屋

城主への要件取次や、身辺警護する人が控えていた部屋

小書院

城主が休憩する部屋

長囲炉裏の間

城主あるいはその奥方が使用した部屋

廊下

二階への階段

二階は立入禁止

足軽目付

足軽を監督した部屋…部屋？

徒目付

徒(かち)という下級武士を監督する役職の徒目付という人たちが使用した部屋

吟味奉行

訴訟、事件、経理の吟味をした吟味奉行の部屋

海から来てる奴いるな

はいはいワロスワロス

大目付

藩内の警備などを任務とした大見付の部屋

御用人部屋

藩の財政を取り扱う人が使用した部屋

張役所

邸内の警備を任務とする人が使用した部屋

賄方

藩内の経理事務を行った部屋

今は獅子舞がいる

御談の間

藩に用事のある人の取次や会議に使用した部屋

二の丸御殿を出て、天守閣の方へ向かう

アーカイブ「十露盤堀」

本丸を守る堀

名称の由来は不明

アーカイブ「太鼓櫓」

1854年の安政東海地震の後に作られた櫓

時刻を知らせる太鼓が置かれていた

三の丸にあったが、1955年に今の位置に移設された

アーカイブ「本丸跡」

本丸跡は現在公園になっている

本丸にも御殿があったが、地震で倒壊してから二の丸御殿に移った

アーカイブ「天守閣」

天守閣は山内一豊によって築かれ、1854年の大地震で倒壊後、そのまま取り壊された

掛川藩が1644年～1648年に幕府に提出した「遠州掛川城絵図(正保城絵図)」、

1851年に幕府に提出したものの控え「御天守台石垣芝土手崩所絵図」、

遺構調査、

山内一豊が高知城を築城する時に「天守は掛川の通り」と言ったため、

高知城とその築城記などを参考に復元されている

天守閣霧吹き井戸

徳川家康が攻撃した時、井戸から霧が立ち込めて城を包み、

家康軍の攻撃から城を守ったという伝説があるらしい　~~どういうことやねん~~

この伝説から、掛川城は別名、雲切城という

姫路城の刑部姫みたいな城ばけ物がいたのかもしれない。あっちはただの迷惑だが

一階

狭間

ここから銃撃したり弓矢を射掛けたりする

石落とし

床板を外して登ってくる敵兵を投石でしばく

山内一豊の妻・千代(見性院)は、良妻賢母として知られる

へそくりやら髪を売るやらで一豊に良馬を贈ったら信長に加増されたとか、

一豊が事務仕事が苦手で出世競争で遅れを取っているところ、得意の織物で秀吉の奥さん(ねね)に気に入られるとか、

上杉景勝討伐に向かった家康に石田三成の動きと一豊の忠誠を密書にしたためて送ったとか

まー、あったりなかったりするらしい(密書の件は本当)

大河ドラマ「功名が辻」はこれら逸話をモデルとしている

千代

二階

天守閣あるある「非常識なまでの階段の傾斜」

武者隠し

いつも思うのだが天守閣の二階まで攻め込まれた状態で武者3,4人隠してて何か変わるのだろうか

最上階

風が吹き込んで涼しい

太鼓櫓、本丸方面

二の丸御殿方面

アーカイブ「四足門」

江戸時代の絵図では四足門と明記されているが、どうも発掘調査ではそんな遺構は無いらしい

正保城絵図の感じだと薬医門なので、薬医門を復元したとある

三の丸

四足門の正面には三の丸広場がある

アーカイブ「三日月堀」

三日月状の堀

発掘調査で石垣が見つかっている

～～～～～その他～～～～～

アーカイブ「古城跡」

四足門から500mくらい歩いた所に龍華院大猷院霊屋(りゅうげいんたいゆういんおたまや)がある

三代将軍徳川家光公の霊を祀る霊廟である

ここに掛川城古城跡がある

霊廟

掛川城は最初にこの辺りに築城され、手狭になったため現在の場所に移ったとされる

霊廟がある場所に本曲輪があったとされる

徳川家康が掛川城を攻めた時、ここに本陣をおいたという説がある

裏手に空堀の遺構が残る

以上

戦利品

二の丸御殿で売っていた五家宝

五家宝は埼玉のお菓子だが、これは掛川の深蒸し茶を使用した掛川限定テイスト

もちっとサクッとした食感とお茶の風味が合わさって美味しい

掛川城 西上戦

掛川城西上戦