奇妙な子供
先日、日中うだるような暑さの中での仕事を終え家路を急いでいた
すると、近所の家の玄関先に子供が立っていた
なんでもない日常の光景だった
だが、その子供を見たとき、三年前にも同じような光景を見た記憶が少しずつ甦ってきた
三年前の秋の夕方、ある家の玄関先に見知らぬ子供が立っていた
年の頃は五、六歳か
幼稚園の上着に帽子
この辺りじゃ見かけない子だった
だが子供は、その家に入るでもなく、ただそこに居てぼーっとつっ立っているだけだった
家の者も気がついて声をかけるが、やはりぼーっとしているだけで返事もしない
誰かが迎えにくるだろうと放っておいたら、一時間ほどするといなくなった
ところが翌日も、子供が玄関先に立っている
昨日とほぼ同じ黄昏時
声をかけてもやっぱり、ぼーっと立っているだけだった
そんなことが二、三日続いたある日、子供が姿を現さない日があった
その晩、その家の家主が急死した
その数週間後、同じ子供が三軒隣の玄関先に立っていた
その翌日、その家の長男が首を吊って自殺した
その後、その子供はいっこうに姿を現さなかった
近所では、あれは死神ではないかと噂されていた…
あれから三年
三年もたっているのに三年前と同じ背格好、同じ幼稚園の上着にに帽子
同じような黄昏時…
あの時と同じ子供が目の前に立っている
思えば三年前も後ろ姿だけで、顔をみたことがなかった
その時、自分の頭に疑問がよぎった
この子は本当に子供なのだろうか…
人間の子供の姿をした人外の者ではないのだろうか…
雰囲気が人間のそれとはまるで違う異質なものだった
人間が生きる世界にいてはいけない桁違いの何かを感じる自分がいた
噂どおり、アレは死神だったのかもしれない
すると、近所の家の玄関先に子供が立っていた
なんでもない日常の光景だった
だが、その子供を見たとき、三年前にも同じような光景を見た記憶が少しずつ甦ってきた
三年前の秋の夕方、ある家の玄関先に見知らぬ子供が立っていた
年の頃は五、六歳か
幼稚園の上着に帽子
この辺りじゃ見かけない子だった
だが子供は、その家に入るでもなく、ただそこに居てぼーっとつっ立っているだけだった
家の者も気がついて声をかけるが、やはりぼーっとしているだけで返事もしない
誰かが迎えにくるだろうと放っておいたら、一時間ほどするといなくなった
ところが翌日も、子供が玄関先に立っている
昨日とほぼ同じ黄昏時
声をかけてもやっぱり、ぼーっと立っているだけだった
そんなことが二、三日続いたある日、子供が姿を現さない日があった
その晩、その家の家主が急死した
その数週間後、同じ子供が三軒隣の玄関先に立っていた
その翌日、その家の長男が首を吊って自殺した
その後、その子供はいっこうに姿を現さなかった
近所では、あれは死神ではないかと噂されていた…
あれから三年
三年もたっているのに三年前と同じ背格好、同じ幼稚園の上着にに帽子
同じような黄昏時…
あの時と同じ子供が目の前に立っている
思えば三年前も後ろ姿だけで、顔をみたことがなかった
その時、自分の頭に疑問がよぎった
この子は本当に子供なのだろうか…
人間の子供の姿をした人外の者ではないのだろうか…
雰囲気が人間のそれとはまるで違う異質なものだった
人間が生きる世界にいてはいけない桁違いの何かを感じる自分がいた
噂どおり、アレは死神だったのかもしれない

