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"High Schooled"

今はまだほとんど妄想

久しぶり!元気?
僕かい?僕は、















左足関節外側々副靭帯損傷









だよ。
つい最近の話。
ダンスを本格的に始めて約8年、ショーの最中にここまでの怪我は人生初だ。
このことについて話すと少し長くなるからここでは省略するとしよう。
ちなみに人生初ギブス、初松葉杖である。
ギブスは3週間。そこからサポーターに切り替えてやっと踊ることの許可が下りる。
そのサポーターがまた高く、2万円くらいするそうだ。トホホ。

とはいえ意外にも精神状態は普通なのである。ただ、やることがない。
パソコンに向かい、ニコニコ動画かYoutubeか、ブラウザでひたすらクッキーを生産し続けるゲームをするくらいしかやることがないのだ。

しかしこの状況になってみてわかったこともいくつかある。
ダンサーの地位の低さ。
歩けることのありがたさ。
一人欠けただけでも周りも動くということ。
忘れていたこのブログの存在。

そして、



Yとショーに出るという忘れていたミッション。

そうだ。京都へ行こう。



そうだ。俺は前に記したように、一回身を引いていた。(こう書くとまるで恋してるみたいだ。笑)
だが足がこうなってしまった今そんなの関係ねえ。
もう一度言おう、そんなの

やはり踊らなくては。俺らが踊らなくては。
だってそうだろ?
当時高校生の俺ら。
科は違い廊下ですれ違うだけ。
ダンスに興味を持って間もなかった俺が高3の文化祭で見たのは、一人特別枠を貰って踊るYの姿。
卒業し、俺は本格的にダンスに打ち込み5年の時を経て地元に帰ってきた。
Yも地元にいる。ヤツも相変わらずダンスを続けている。
それからさらに2年経った。

あれから8年…





そうだろ?





夜、LINEでメッセージを送った。
「おまえ使いたい曲とかないんかい!」
するとYoutubeのURLを貼ってきた。
お互い何曲か聴かせ合った。そのあとの会話のYの一言で、俺はこのショーが少し現実に近づいたと思った。

『曲全部スローテンポにする?』

「緩急あったほうが俺らの気分も乗りそうやけん俺はアップな曲入れるのさんせーーい!」

『うん!見る方も飽きるしな!アップテンポいれよー!』

最後のメッセージを見たとき、もう昼前だった。
今はきっと、助走期間だ。
地味に地面を這っていく。
地道に画面をクリックしていく。











クッキー食べたい。







{続く}