郷愁
新しい病院に赴任し1週間が経ち、病院にも少しずつ慣れ始めました。
看護師さんの中に、元レースクィーンって人がいて、
やっぱりいろんな人に出会うのは楽しいもんだと常々思います(*^▽^*)
ちなみに年上の人だけど、めっちゃきれい&めちゃいい人です(●´ω`●)ゞ
一通り歓迎飲み会も済んで休肝日が来たかな…と思っていたら、
明日は大学の花見会のお誘いです(;´▽`A``
…とまぁ休肝日…なぁんて言ってますが、昨日は金沢に出張して飲みに行ってました(;^ω^A
大学時代の部活の先輩が、学会で金沢に来ているということで。
地獄を一緒に生き抜き、かつ一つ上で面倒を見て頂いた学年と言う事でとても仲が良いのです(´∀`)
いや~、やっぱり苦楽を共にした仲間と飲むのはほんとに楽しい!!
久しぶりに笑いつくした時間だったなぁ~(≧▽≦)
部活の仲間と時間を過ごすと、
なんで札幌捨ててしまったんだろうなぁ~…
…と常々思います。簡単に行ける所じゃないからねぇ…。
そしてもうひとつ思うこと。
医学の話ができるようになるなんてΣ(=°ω°=;ノ)ノ
学生時代、アホな話で盛り上がり常に成績下位クラスだった僕たちがこんなになるとは…
仲間と会うたびにいつも思うことです(;´▽`A``
でもまぁ思うことは、これだけまともになってる(はず)んだから、
学生時代は勉強するより何かに一生懸命になることが大事なんじゃないかな…って思います。
教科書で勉強したところで、経験がないと頭に入らないんだから。
何かに一生懸命になることが、仕事になっても反映される
これが大事なんじゃないでしょうかね?
さて、明日からもがんばろう!! Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
【本日のjacket】 [ Rock ] Electric Ladyland / jimi hendrix (※中ジャケ)
家なき子
本日、高校剣道部同期の友人が結婚するってことで、週末東京へ行ってました。
奥さんが美人な人で、まさに美女と野獣。
幸せそうでよかったです。
…とまぁ喜ばしい事ではあるんですが…、
年度末のしかも日曜に遠方で結婚式…っちゅーのはちょっと迷惑ですな。
北陸⇔東京って簡単に行けるとこじゃないので、
日曜結婚式だと、時間気にして飲まなきゃいけない。
今日も2次会ありましたが、出れず終いでござんした( ̄* ̄ )
それに加え、年度末と言うと異動の時期。
とかく言う私もその対象。今度は富山県の反対側の端に異動なのです。
明日は病棟の送別会で明後日もしっかり手術が入っている都合上、
この土日を潰されてしまったので、お引越しを実は先週末3連休にしてしまってました。
つまり、
先週から3/31夜まで家なき子
…な~わけです(><;)
…というのは言い過ぎで、実際は
"家具なき子"
…なのですが、家帰って物音一つたたないって寂しいもんですよ(x_x;)
まぁ恐らく本人たちの意向じゃなく、上司の方の都合だろうとは思いますが…(…と信じておりますが)
2人が幸せそうだし同期で集まったのが久しぶりだったので、
会が始まったらそんな事は気にならなくなりましたが、
自分が挙げる時は恐らく北陸になるだろうから、ちょっと考えななぁ~…と思いましたとさ(・ω・)b
…というわけで、医局暮らしをしております。(´д`lll)
【本日のjacket】 Abbey Road / The Beatles
極み
木・金とお休みを頂いて、うちの上司と一緒に大阪まで行ってきました。
世界でも貴重な手術を見せてもらえるという事で。
その術式とは、腹膜切除術です。
腹部臓器の癌の末期像として、
癌細胞が血管などを介して肺や肝臓飛んで増殖する遠隔転移という形と、
癌が発生した臓器の壁を突き破り、腹腔内に細胞が漏れ出す腹膜播種
という2種類があります。
この2種類とも、見つかった段階で手遅れとされています。
しかし、医療の進歩が目覚しいこのご時勢、抗がん剤治療も進歩しており、
完全治癒は難しいものの、臓器によっては延命期間がどんどん延びている癌もあります。
…ということで、
現在は手術と術前後抗癌剤治療(+放射線)を組み合わせた集学的治療が基本です。
先ほど述べた"腹膜播種"という病態、
お腹の外の壁を"皮膚"とすれば、一番内側の壁は"腹膜"になりますが、
原発巣からこぼれ落ちたがん細胞は、腹膜にくっついてそこで育ちます。
一般的にはこの状態ではお腹の中に無数に散らばっており、切除不可能と考えられてます。
しかし、今回見学させてもらった"腹膜切除術"という術式、
簡単に言えば、
お腹の中で育ちうる場所を
可能な限り取っちゃえばいいじゃん!!(・∀・)
…ということです。
そして腹膜切除をした後、ダメ押しでお腹の中に抗がん剤をばら撒いて、
かつ42℃のお湯を1時間入れて、お腹の中にいるがん細胞を全部叩くというというものです。
原発巣に加え、腹膜播種を予防or治療するわけですので、
腹部がんの手術では間違いなく最強の手術の1つです。
しかし、医療者の方なら分かるとは思いますが、この手術は、
縮小手術化のご時勢に相反する手術かつ侵襲度がとんでもない。
その先生は、侵襲度はそれほどでもなく、術後1ヶ月くらいで帰れるとは言ってましたが…。
今回見せていただいたのは、単純腹膜切除という軽いヴァージョンだったらしいですが、
MAXでは腹膜切除に加え、肝被膜全摘+大腸全摘も行うと言う事です。(;°皿°)
そういった手術を見て参りました。
率直な感想でございますが、やっぱり手術はものすごく、
術後管理大変だろうなぁ…
…と思いました。
しかし、現在癌の治療は早期発見・縮小手術の流れになりつつありますが、
僕が考えるに、癌の究極の治療というのは、
内視鏡的手術でもなく、
腹腔鏡下手術でもなく、
最終的には
抗がん剤の治療
ではないかと思います。
どんなに進行していようと薬の飲むだけで癌が治せるなら、こんな楽なことは無い…でしょ?
消化器外科医が言うべき言葉ではありませんが…!(´Д`;)
まぁ、そんな時代は僕が生きてるうちに来るかどうか分かりませんが、
逆に言うと、そういう時代が来るまでは必ず末期癌の人というのは存在しうるわけです。
これだけ"検診検診"と騒がれているにも関わらず、いるんですよ、全く検診行ってない人。
だから、そういう人がいる以上はこういう術式があってもいいんじゃないかと思います。
末期でも生きたい!!…と思う人はいるんだから。
むしろ中途半端が嫌いな僕としては、
ここまで徹底してやっているというのはすばらしい事だと思えました。
医局に、この術式を受けた患者さんからの手紙&写真が貼ってありました。
若い女性の方で、この術式を受けた後、お子様を授かったようでした。
外科医の先生はほとんどの人が口を揃えて言います。
諦めたらそこで終わりだ…と。
全ては患者さんを助けたい…という情熱ですよね。
この先生の所には留学生の先生も多数来ており、今回は韓国人の外科の先生がいました。
わずか6週間の滞在らしいですが、その先生も専門を腹膜播種に転向するって言ってました。
末期状態で苦しんでいた患者さんが笑顔で帰っていく姿が嬉しかったと。
…ってなことを英語でやり取りできて、英会話のお勉強もさせて頂きました(;´▽`A``
いろいろ印象深かったので、長々書きました。
ここまで読んでくださった方、有難うございます。
今日はこの病院最後の当直でございます。平和でありますよう(。-人-。)
【本日のjacket】 Sesame Road / Sesame Street


