underground blog -17ページ目

Answer

petit jacket museum ~underground blog~-answer

画像クリック⇒"ブログ画像一覧へ"でmini jacket museumへ!!





本日のjacketを

碧いうさぎ

…にしようかと迷いました、high-roseでございます。

ショックですね。ショックすぎて、碧いウサギのサビの替え歌が昨日出来上がってしまいましたが、医療者として不謹慎な替え歌なのでmixi日記に限定にさせてもらいました( ̄ー ̄;





さて、前のブログにて、外科医の苦悩のお話を書きましたが、今日もまた然り。



午前4時に呼び出されて患者さんを診察。CTにて腸が捩れた様になっているが、よく分からない。
その時は、入院は必要だが食事中止のみで何とかなるだろう…と思って、本日の朝回診を迎えましたが、症状改善せず。指導医の先生と話すと、

「確かによく分からんけど、これは腹開けた方がいいんじゃないか?」

…と。

患者さんはアレルギーがあり、これ以上の詳しい検査ができないと判明。しかし、全身状態・Data的にはまだもう少し待てるような感じである。

そこで患者さんには、"何ともないかもしれないけれども、腸が捻れている場合腐る可能性があるので、何ともなければそれでよかった、腐っていた場合はとらなきゃいけなかった…という事で手術しましょう"…という事で手術となりました。



結果的には、腸が捻れて腐る寸前の状態で手術してよかった…という感じでした。






今回もまさに経験がものをいうような感じでしたが、考えてもみると、

病態の究極の答えというのは、生の臓器を見るしかないわけで、それは外科医の特権なわけです。

外科医は、生で見た臓器の経験をCTなどの画像診断に生かして次の時にまた違った目で画像を見れるわけです。また、術前に見た画像検査の答えが手術の時にあるわけです。どんなに画像学的勉強をしようと、最後の答えを見るのは外科医。そこが内科や放射線科より楽しいところ、僕はそう思います。


そして、全身状態が良好なのなら迷った時は開けたほうがよい。
昔の外科医は野蛮で何でも開けたがる…なぁんてくだらない迷信がありますが、でも迷った挙句に全身状態不良になってから手術をするのでは遅い。


今日の患者さんで、タイミング的なものがちょっと分かった様な気がします。
もちろん、この先何回も悩むんでしょうがねA=´、`=)ゞ







ほんとは、今日は市内のお祭りで病院チームで踊りに参加する予定でしたが、やはり4時起き+緊急手術は辛い…。

断念いたしました…。ショボいなぁおれ…。社会人になってからどうしても次の日の事を気にしてしまう…。










本日のjacket:【J-rock】 Answer / FLOW

Oh... Tell me...

petit jacket museum ~underground blog~-C-46

画像クリック⇒"ブログ画像一覧へ"でmini jacket museumへ!!




当直の翌日は何かが起きる

こっちに来てから忙しい当直だけではなく、そんな事もあるのです。
昨日当直で(昨日の当直はまぁまぁな忙しさ)、本日もまた然り…。





当直明け。そして今日は指導医の先生が夏休み。
優しい指導医の先生は朝だけ診に来てくれました。しかし、ちょっと容態が悪化傾向の患者さんがいる。
嫌な印象ができつつ、朝回診後に指導医の先生が夏休みに出かけて行きました。
以降は僕のチームは僕がトップ。一人主治医です。


そしたら案の定、検査データが悪化!!
感染症状が悪化している。しかし、血圧・脈拍等のvital所見はかろうじて保たれている。

明らかな血圧・脈拍の悪化があれば、即緊急手術!!といけるのですが、抗生剤(≒バイ菌を殺す薬)で粘れそうと言えば粘れそう…。しかも、検査データも実はちょっとの悪化。でも、大きいものがあるわけではないが塵が積もってるような状態。

部長の先生に相談した所、最終的に…

「主治医はお前なんだから最後はお前が決めろ」

…と。





…とまぁこんな事がありました。
ホント難しいです。今までも多少こういう経験はありますが、決め手がない時の緊急手術の必要性というのはすごく悩む。
緊急手術ってのは、予定手術と違っていきなりやるものだから準備ができていない分、患者さんの負担がすごく大きいのです。だからむやみやたらにやってしまってはいけない。
この患者さんも然りで、現在絶食中で栄養状態不良且つ肺炎状態。全身状態的には良くない所に今回の病気がかぶった。でも良くないところを放っておくと更に悪くなる一方ではないか…。

自問自答です。

もうこういった"最後の判断"に関しては、経験しかないと思います。
こんな事はいくら論文とか教科書を読んでも書いていないこと。

やっぱり上の先生には知識では勝てても経験では絶対には勝てないのだな…と思います。





結果として、この方は緊急手術を行いました。
その判断を下した以上、もう後は自分が正しかったと思って全力投球するしかない。


幸い、手術自体は成功し現在の術後経過も良好です。
しかし、手術よりも術後の管理が重要です。まだまだ気を抜けない。
でも判断を下した以上、絶対に治してみせます。






~追記~

緊急手術を行うと言う事で、結局指導医の先生は夏休み返上で夕方の緊急手術前に来て下さいました。

「俺が主治医の患者なんだから来ないわけにいかんやろ」

外科医っていうのはこういう生活なんだな…とつくづく実感。

実は、緊急手術を今日行うという判断材料に、"日ごろ迷惑をかけている指導医の先生に今日はしっかり休んで欲しい、今日は抗生剤で粘って明日でもいいのではないか…"…というのもありました。

そこを、文句も言わず来て下さいました。


おれもそういう医者でなければいけないし、将来指導医になった時には、昔迷惑をかけた分、後輩のために駆けつけるような人間でなければいけないな…と思いました。



そして加えて、

夏休み返上しても気持ちよく送り出してくれる奥さんが結婚相手でなければいけないな

…とも思いましたとさ(^▽^;)










本日のjacket:【Techno】 ♪Oh... Tell me... ~from album:C-46~ / Ink

calling you

petit jacket museum ~underground blog~-calling you

画像クリック⇒"ブログ画像一覧へ"でmini jacket museumへ!!





ここのところ、仕事が終わった後にとある理由で患者さんのお宅に電話しまくっています。


1日30件が限度。ひじょーに疲れますね。
こちらが医者という立場上、丁寧に応対してくださる方が多いのですが(本当にありがたい事です)、中には冷たい対応であったり病院の不満を漏らされたりという事もあります。まぁそういったマイナスな意見というのが非常に重要ではあるのですが、それでもマイナスのオーラをぶつけられるのは心が痛みます。




医者であると、
ホントにどこから情報を仕入れてくるのか分かりませんが、マンション業者から税金対策用のマンション購入の電話がprivateケータイにかかってきます。

太字にしたのは嬉しいからではありません。
迷惑だからです。
知らない番号からの電話がほんとにウザくなります。でもシカトしてると、中に知り合いやら大事な電話がまぎれてたりするのでシカトできないところがまたウザい。

かかってきた時はいつも用件を聞いた時点で即切りしてます。



…とまぁホントにウザいのですが、こういう電話仕事をしていると一瞬で切られている業者の方々も大変だなぁ…と思いはします。
大学時代に部活のバイトでビラ配りしてシカトされた経験あるけど、やっぱりやってみるとビラくらい取ってあげてもいいかな…というのが正直な所です。




でも
絶対にマンションは買いませんがね!(`・ω・´)





…あと150件くらい残ってます…。
気が重いなぁ…。









本日のjacket:【jazz】 calling you / holly cole