エース保険から今日発売の商品の紹介です。
その名も「歯の保険」
国内では歯科治療に対する保険としては初の試みなのだとか。
そこで歯科医師でもあり、ファイナンシャルプランナーでもある立場から考えてみます。
この保険は16~54歳までを対象とし、虫歯などの一般保険診療からインプラントなどの自費診療にも適応があるとのこと。
なんと月々490円(16~19歳,ベーシックプラン)からあるという。
適応となるメインどころの処置と言えば、
①歯茎などの歯周病治療。
②虫歯の治療としてのインレーやクラウン。
③抜歯を伴う入れ歯やブリッジ治療。
④親知らずの処置
そしてまず何より気になるのは、
「保険に入ってから90日」の免責があるという事。
(保険加入してから91日以降の診断治療で初めて保険金がおりる)
世の中、歯周病に全く罹っていない人間なんて存在しない。
だから歯科医院では大体、初診患者相手に「歯周病病名」を付ける。
そして異常が無いか、歯周病病名のもと、レントゲンなどの検査をする。
その検査の結果、全部の歯を掃除(歯石取り)してたら、もうアウト。
つまり、今まで歯医者にかかった事が無い患者や顎関節症患者を除いて、
①についてはほとんどの場合は適応外となってしまうのではないか。
また、小さい虫歯や比較的大きな虫歯まで対応ができる、コンポジットレジン(CR)修復。
②にはいわゆる「白い詰め物(CR)」が保険金がおりる適応項目には入っていないこと。
今まで「虫歯」の病名が付いてないような歯にいきなりクラウンが施されることはまずない。
(ちなみにインレーなら可能性はあるが保険料最低約1500円払って1000円程度バックのお話)
そして、③については既に歯が無い部分については非適応であり、
「抜歯を伴う」補綴処置であると記載がある。
つまり、保険に加入してから長年かけて虫歯が進行し、
「抜歯が必要になり」その後の入れ歯などを行うに当たっての話である。
保険加入時は病名が付いていてはイケナイわけだから、なんとも適応が狭い。
しかしながら、この「歯の保険」で唯一使える所があるとすれば。
④「親知らずの処置(抜歯)」であろう。
一般開業医でレントゲン写真を撮っても、
あまり親知らずに対しての病名は付けない。
だから「(親知らず以外の)歯周病」病名のもと、レントゲン撮影を受け、
親知らずが4本とも埋まってる事が確認できれば、
「歯の保険」に加入、3ヶ月間大人しくしておいて親知らずの抜歯。
(年齢20~24歳だとして)620円×4ヶ月=2480円の負担で、
親知らず4本の抜歯、約10000円の保険金バックが見込めることになる。
(下顎2本水平埋伏、上顎2本難抜歯で算定された場合)
しかしまぁ~、そもそも、保険とは。
何かが起きてしまった時のリスク回避のために、
金銭的な助けとするものであるが、
流動性はないもの。
「そして何より、保険金目当てで入るものではナイ」
預金など流動性がある他の何かでしっかり貯蓄ができて、
何かあった時に対応ができれば必ずしも必要とはしない。
すでに虫歯や歯周病がある人もない人も。
「虫歯に対応?!」「歯周病にも?!」「月ワンコイン?!」
なんて売り文句には騙されず、
しっかり予防にお金をかけて。
貯金をしましょうよ。
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