ミリマスのコミュニティに入り込むには、「えいらまん」という人間ではダメだった。
えいらまんは孤独を好んだり、会話を拒絶したり、感情を露わにしなかったり、相手に興味を持とうとはしないやつだったから。
でも僕はミリマスの世界に入りたい。ここまではまったコンテンツは初めてだったから。
だから僕は「えいらまん」という人間を捨てて「メロンエナP」というえいらまんとは違う偽物を作った。
他人と明るく接し、多くの人間と繋がる存在、それがメロンエナP…のはずだった。
最初はうまくいってた。いろんな人に絡んでもらったり、いろんなことを教えてもらったりした。
でも、時間がたつにつれて「えいらまん」のボロがで始めた。
「こいつと話すのめんどくさいな」
「ギャーギャーうるさいなこいつ」
「綺麗事言うなよ」
本当はこんなこと思ったりしちゃいけないのに、どんどんよくないことが自分を侵食した。
そして最終的にメロンエナPは完全に破壊され、メロンエナPにもどった。
結局僕はミリマスPにあるような明るいあの感じのような人間にはなれないんだと、はっきりわかった。
なりたくても慣れなんだとわかった。
また別の偽物を作ってコミュ二ティに入ることもできるだろう。でもまたいつかボロがでるだろう。
結局自分はミリマスというコミュニティに入れなかった人間であったんだ。