※修正部分は青字で記載しています。

 

製品を製造するためには、材料、人、モノ(材料以外)がかかる。

材料は「材料費」、人は「労務費」、モノは「経費」で計上される。

 

① 材料費

 直接材料費 ・・・ 製品を作るために買い入れた材料、主要材料  ※仕掛品a/c

 間接材料費 ・・・ 製品を作るために必要な補助材料  ※製造間接費a/c

 材料を購入したときに付加される費用は、材料副費a/cとして計上する。

 材料費の当月分の金額を算出する計算は以下のとおり。

   材料費消費高 = 月初棚卸資産有高 + 当月仕入高 - 月末棚卸資産有高

 この材料費から、直接費は仕掛品a/cへ、間接費は製造間接費a/cへ振り替えられる。

 仕入れ時の単価を使って計算するには、作業が煩雑になるので、あらかじめ決定した単価(予定単価)を用いて算出し、月末に単価差異で調整することが多い。

 また、仕訳を起こすときの相手科目は、

  ・ 仕掛品

  ・ 製造間接費

  ・ 棚卸減耗損

 のどれかを設定する。

  例) 直接材料費を計上する場合 ・・・ 仕掛品a/c/材料a/c

 

② 労務費

 直接労務費 ・・・ 製品を作るために直接作業した人の賃金  ※仕掛品a/c

 間接労務費 ・・・ 直接作業した人の周りで働いた人の賃金  ※製造間接費a/c

 労務費の当月分の金額を算出する計算は以下のとおり。

   労務費消費高 = 賃率 × 作業時間

 また、仕訳を起こすときの相手科目は、

  ・ 仕掛品

  ・ 製造間接費

  ・ 賃金差異

 のどれかを設定する。

 

③ 経費

 直接経費 ・・・ 外注加工費  ※仕掛品a/c

 間接経費 ・・・ 修繕費、減価償却費、電気・ガス・水道代、など  ※製造間接費a/c

 経費の場合、材料費や労務費のような算出は行わず、発生した金額を積み上げ計算する。

 

なお、原価計算をするとき、の第一段階として、上記に列挙した科目のうち、「直接〇〇費」は仕掛品a/c、「間接〇〇費」は製造間接費a/cに積み上げるので、何がどれに当てはまるのか、確認しておくこと。