自分は今、他人から評価される仕事をしている。
こんなふうに書くと
何やら自分が偉そうな奴に見られてしまいそうだが、全くそうではない。
評価とは、5段階の中で決められるアンケートのようなものだ。
5が一番良い評価で、他人が僕のパフォーマンスを非常に喜んでくれた証だ。
会社とは残酷で、毎月平均4.5ポイント以上の評価を
僕が取得することを求めてくる。
営業職の売上げ貢献度のノルマみたいなものだが、僕は営業職ではない。
4.5というのは、たとえば1ヶ月間に10件の評価を得られたとして
そのうち半分は5で、もう半分は4でなければならない。
簡単なようでいて、非常に難しい。
人にはそれぞれ感受性があるから
同じパフォーマンスに対して5と評する人が居るいっぽうで
1と評する人も居る。
これは当たり前だが、特に日本人は5を付けない。
せいぜい4だ。
4の評価をくれた人に理由を聞いてみると、「なんとなく」だ。
決して満足してないわけじゃないけど、5を付けたいほどでも無い。
いや、むしろ5なんて付けたことが今までの人生で殆ど無い。
だから、なんとなく4を付けた。
そんな曖昧な理由を返答する人が非常に多い。
おそらく自分でも罪悪感を覚えるのだろう
「まあ、べつに5でも良かったんだけどさ。良かったら付け直そうか?」
と気を遣って来る。
こちらがやや強い口調で理由を聞いた時には
ほとんど同じようなやり取りになることは、むしろ興味深いのだが
自ら一度下した評価を、こうも簡単に覆せるほど
本当に「なんとなく」評価し、回答しているのだと感じた。
日本人は最高点を付けない。
それは国民的資質だからと言えるかもしれない。