漂うそよ風に、うっすら春の匂いがする。
間違いなく春は近づいている。
昔からこの季節の変わり目に敏感だ。
心理カウンセラーとしてこの敏感さは重要かどうかわからないが、因果関係はあるように思う。
心理カウンセラーを志すきっかけになったのは、会社員時代に集団パワハラを受け、うつ病になってPTSDになり、線維筋痛症になったことだ。
その時は辛かった。
将来さえ見えなくなって悲観していた。
その辛さから逃げたくて自殺を図ったこともある。
そんな時に出会ったのが、ポジティブ心理学。
はじめは、気持ちがふさがって受け入れることが出来なかった。
しかし、徐々にネガティブ感情を含めて受け入れることが出来るようになった。
そして、自分が体験したことを苦しんでいる人のために役立てようと、「心理カウンセラー講師」「ポジティブ心理学講師」の資格を取って現在に至る。
どんな状況からでも人はやり直しが可能だ。
クライエントさんたちを見ているとそれを痛烈に感じる。
どんな状況にあっても、人は些細な幸せの中にあることに気づけるかどうかだ。
今日は、この一枚を聴きながら幸せを感じている。
モダンジャズギターの名盤だ。
ポップなモダンジャズが春の雰囲気を感じさせる。
ウェストコーストの偉才、バーニー・ケッセルの最高傑作とされる作品。バド・シャンク、レッド・ミッチェル、シェリー・マンといった名手たちを相手に存分に実力を発揮している。とりわけ、1953年のセッションは、これによってケッセルの存在を世に知らしめた演奏として記憶されるべきだろう。
こういう、素晴らしい曲を聴いていると気持ちが上がってくる。
音楽は、手軽に得られる幸せだ。