老猫日記 その1 | ongaku:キョウノイチマイby『飄逸庵』

ongaku:キョウノイチマイby『飄逸庵』

音楽は『目に見えないインテリア』。
音楽は『耳から入れる薬」。
音楽マイスター「おと虫」の、音楽処方箋。
*紹介している商品は、画像をクリックするとameba picsで購入もできます。
音楽療法と心理学をブレンドしてあなたの心の浄化をサポートします。

我が家で飼っている18歳になる老猫が、とうとう餌を口にしなくなった。

 

この子は東京に住んでいた頃、方南町の空き家に仕掛けられた粘々のトリモチがたのネズミ捕りにひっかかっていたのを保護した子だ。

親からも見放され、餌も食べていなかったので、保護した時ガリガリで、生きるか死ぬか半々だと医者に言われた。

 

しかし、はじめのうちは餌を上手に食べれなくて、スポイトでミルクを上げたりしていったのだが、自分で食べれるようになり、見る見る元気になって、我が家のアイドルになった。当時、妻とは同棲中の頃の話だ。

 

結婚を期に、宮崎に引っ越したのだが、慣れるかどうかが心配だったが、飛行機に怯えたくらいで、2日もしたら新しい住居にも慣れた。

 

宮崎で娘が産まれたのだが、まるで姉妹のように遊んでいた。

 

そして、熊本へ。熊本では3回の引っ越し。それでもすんなり慣れてくれた。途中、熊本地震も経験した。

その年、いまから4年前。

我が家に親が育児放棄した子猫を保護した。

そこから、急激に老け込んでいき、今日に至ってしまった。

かろうじて水は少しづつ飲んではいるが、ガリガリに痩せ細り、歩き方もフラフラだ。

ネットで見たら餌を食べなくなって2週間、水を飲まなくなって3日するとほとんどの猫が亡くなるそうだ。

水を飲んでいるうちに病院へ連れていかなければ。

たまたま、今日は仕事が休みなので病院に連れていこうと思う。

 

痩せこけた体を撫でると、今までのことを思い出して涙が止まらなくなってしまう。

 

いつか、終わりが来ることはわかっているが、まだもう少し元気でいてほしい。