よかばい2010

よかばい2010

外資系証券 - 商品開発兼営業担当 - の私が「ほぼ日」で配信している海外マーケットレポートの、最後部の味付けとして書いているオマケコラム部分をブログ化したものです。

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いまや日本の国民食ともいえるもの、それはラーメンではないでしょうかね。日本で初めてラーメンを食べたのは水戸黄門といわれていますが、そこからすると既に400年くらいのラーメンの歴史があるわけですね。いまやそのラーメンも様々な種類があり、ワタクシの地元はとんこつですが、鶏がら、煮干、塩、野菜、などなど様々なバリエーションが増えています。ラーメンは進化に進化を重ねており、現在の潮流は「注文を受けてから麺からつくる」ものだということで、早い、安い、美味い、の第一関門である早いを放棄している、ある意味逆説的なラーメンが流行っているそうです。注文を受けてから、はじめて小麦粉と水、カンスイを混ぜての水回し、そして延ばしてきる、ということで、普通は数日寝かすのですが、寝かさないラーメン、ということでしょうか。スローフードの流行りもあるのかな。

そんな国民食のラーメンですが、最近では「作務衣系」が台頭してきていますね。こういう店のイメージは、店主が腕組み、ヒゲ、頭には白いタオルを巻いている、てな感じで、とんこつとかしょうゆとかよりは、どちらかというと魚介系出汁のお店に多いイメージです。誰でもある程度はおいしく作れる動物系出汁と違って、多分魚介系は火にかける時間とかを細かく見る必要があるってこともあり、「厳しい店主」が目を光らせている、その結果「ラーメン道」を極める人、になり、「作務衣」なのでしょうかね。こういう店って店の壁に店主の格言?的なものがベタベタ貼ってあったりして、個人的には落ち着かない雰囲気なんですよね。ワタクシとしては、野球中継が流れる中でスポーツ新聞でも横目にしながらビールと餃子とラーメンでちびちび、というのが理想なのですが、昭和は遠くなりにけり、ってことでしょうかね。
絵心も何もない私は芸術(特に絵やデザイン)に全く持って造詣が浅く(っていいかたするんですかね)、あまり何も考えていないのですが、今巷ではエンブレム問題が世をにぎわせていますね。「パクリ」なのか、そうではないのかの真相は良くわかりませんし、正直どっちでもいいですが、今回取り下げられたエンブレムデザイン、個人的な好みで言えば「好みではない」と考えますし、また「パクリ」だか「模倣」だか以前に、似たような別のデザインが世の中に既に存在するという事実からして「独自性」は無い、といわざるを得ないでしょうなあ、と考えておりました。あた新たに公募するみたいですが、ワタクシの提案、それは幻の1940年東京オリンピックのエンブレム!です。1936年のベルリンオリンピックの次には1940年に東京で開催予定でした。アジア初、それ以前に有色人種国家としても初の招致であったこのオリンピックでしたが、日支事変の影響から開催を返上、次点であったヘルシンキで開催か、と思われたもののこれも第二次大戦で中止されました。このときの幻のロゴですが、富士山をあしらったシンプルなやつでなかなか好みです。

さて今回の取り下げられたエンブレムのデザイン責任者の方、過去の沢山の作品も掘り返されて、いろいろと「検証」がなされているようですが、先日デザイン界の専門家の方とお話をする機会があって、実際にデザインでは他の素材を活用したりすることはありうるわけで、必ずしもそのこと自体が問題なのではない、と教えていただきました。当然そのプロセスをしっかりして無かったからこその「炎上」になっている、ということでしょうかね。このことで、業界が過剰に自主規制するような流れになることのほうがデザイン業界にとっては問題なのかも知れません。そういえば、お酒の広告で「ごくごく」「ぐびぐび」という効果音がなくなるそうです。その意味が全く分からないんですが、未成年者や妊婦、アルコール依存症に悩む人の飲酒欲求をあおっているから、と。個人的にはばかばかしくてあきれ果ててしまいますが、過剰な自主規制ここにきわまれり、のような気がしますなあ。そんなこと言い出したら、美男美女をCMに出すな!と。モテない男に配慮してくれ!と。
10何年も前から通っている自宅近くの小さなバーがあるのですが、そこでもともとお客さんで来ている人が実はかなりの技術を持つマジシャン、ということで、いろんなマジックを見せてくれます。中でも非常に面白いのが、トランプを使ったマジック。最近はあまり見ないですがしばらく前はよくテレビで「クロースアップマジック」という名前でトランプを使ったマジックを流していましたが、リアルにそのクロースアップマジックを、その名の通り目の前で見ることができて楽しんでします。当然にマジックにはタネがあるわけですが、どんなに近くにいてもなかなかその仕組みが分からないものですね。プロ級のマジックをタダで(彼にドリンクおごってあげて)見られるんで友人連れてっても喜ばれています。このマジックでも使う「トランプ」、英語ではそのままCardとかPlaying Cardとか言いますが、なぜかわが国では「切り札」という意味である「トランプ」と呼びますね。そして今、海の向こうでは別の「トランプ」が話題沸騰中です。

来年には米国の大統領選が実施されます。オバマ氏は既に2期務めているので当然出馬しないわけですが、民主党、共和党内でのそれぞれの候補が既にキャンペーンに忙しくしていますね。その中で共和党候補の候補として、不動産王である有名なドナルド・トランプ氏ががんばっています。ハワイやら、ニューヨークやら、いろんなところに自身のトランプという名前を冠した施設を作っている有名な同氏、著名人も住むニューヨークのトランプタワーに行くと本屋さんには彼の著書である「いかに金持ちになるか」「チャンピオンのように考えろ」などがズラズラ並んでいるのを思い出します。今回のキャンペーンの中で、彼の様々な強烈な発言が報道されていまして面白くウォッチしているところです。最近の発言でキョーレツだったのが「中国主席に晩餐会不要、『ビックマック』を」というもの。来月訪米する予定の習近平氏に対して、自分が大統領であれば豪華な晩餐会など開催せず、マックのビックマックを出して即座に実務会談を始める、と。彼は「中国との経済戦争」の必要性も発言しておりまして、もし大統領になったら(ならんとはおもいますが)こじれない話もこじれていきそうな。しかしある意味、米保守派が言いたくてもいえないことの代弁者でもあるのでしょう。非常な人気です。あ、メキシコ人の不法移民を追い出すために「国境に万里の長城を築く」とも発言していましたね。その点だけは中国から教えを請って協力を仰ぐ、ということで友好関係にも寄与するのかも知れません。ご自身のお名前の通り、果たして米国の「切り札」となることができるのか。
中国の上海株式市場に起因する世界的な市場の混乱が続いていますが、とりあえずは急落後の急反発を見せています。問題の根源が解決されているわけでもないので今後も余談を許さないですが、ひとまずは落ち着いたといえるのでしょうかね。報道などでは二度目の「ブラックマンデー」などといわれていますが、もともとは1987年10月19日におきていますね。ダウ平均が先週末終値からなんと22%も1日で下げるという事態でした。ちなみにこのときの日経平均はその翌日14.90%下落し、世界同時株安となったわけです。ちなみに日経平均は翌日は9.3%反発、1988年4月には下落分を取り戻し、その後1989年の12月29日には史上最高値の38,915.89円を付けることになるのですが。。。まそれは置いといて、よく考えたら今われわれが生きているこの日常も、50年も経てば「歴史」になるんでしょうね。教科書でみる「ブラックサーズデー」「ブラックマンデー」「ブラックマンデーII(映画みたいですが)」などを50年後の子供たちが習うのでしょうね。何の実感も無く。そして歴史は繰り返す、と。

個人的にもわずかではありますがリスク資産を持っておりますので、この市場の混乱で損をこうむってしまっていてどうも悔しい限りなのですが、巨額の資産を持つ富豪たちは、そのブレも大きいでしょうね。「Bloomberg Billionaires」というウェブサイトがありますが、ここでは世界のお金持ちの資産の動きを日次でトラックしています。ぞれぞれのお金持ちのカワイイ似顔絵つきで毎日更新されており、ビル・ゲイツ氏やウォーレン・バフェット氏などに続き、ズラズラと並んでいます。資産構成も細かく分析されており、日次でいくら増えたか、減ったかがしめされています。ちなみに24日の下げでは12人のお金持ちだけで10億ドル(1200億円相当)も資産を失っておりまして、うちビル・ゲイツ氏だけで約3800億円ともいわれています。数字が大きすぎて実感ないですが。彼の場合は資産が約9兆円となっていますので、3800億円となると4%程度。100万円の資産とすると、4万円か。うーん、大金だ。それにしても習近平氏はこの状況をどうみているんでしょうかね。ちなみに余談ですが、習近平氏の弟さん、習遠平さんといいます。
最近世の中をにぎわせているものの中で急上昇中なのは「ドローン」かと。ドローンってその名前の通りおどろおどろしい感じの呼び名ですが、もともとはオスの蜂を英語でいった場合のようで、その音が似ているからということのようですね。ちなみにこれを知らなかった私は、ギリシャ神話に出てくる人物のドローンのことかと思っておりました。トロイアの戦士で、ギリシャとのトロイア戦争で一人で偵察にいったところ囚われて逆に情報をいろいろ取られて殺されてしまう、というかなりかわいそうな人物なのですが、このエピソードから「無人偵察機」ということでドローンかと思っていました。まあそれは置いといて、なんと実は私も今話題のドローンを買ってみました!さてどこで飛ばそうか、と思うと東京都は都立の公園では既に条例があってドローン禁止なのですね。住宅地で飛ばすわけにも行かずようやく夏休みで帰省したふるさと佐賀で、それも人っ子一人いない有明海の干潟で飛ばしてみました。結構操縦が難しいですが、少々の風くらいでは安定飛行、カメラも良好でなかなか普段見ることのできない風景を楽しめました。そしてまた東京に戻って押入れの肥やしになっとりますが。。。

しかしこのドローンってのも安全な場所で安全に楽しむなら良いですが、ユーザーのモラルがないと、他人の生活の覗きやら、首相官邸偵察やら、米国ではドローンに拳銃を付けて撃ったり、刑務所にいる受刑者に麻薬を届けたり、ととにかく様々な悪用ができるようでコワいですね。そんな中、ネットで話題になっているのが「ワシがドローンを空中で『撃墜』する動画」です。豪でオナガイヌワシというワシが、のんびり飛んでいるドローンを遠くから捕らえて体当たり、見事撃墜するのです。ドローンを操作していた人曰く「これがオナガイヌワシに、今日のディナーだと目を付けられた小鳥が最後に目にするものだ」と、なんだか余裕のコメントです。

話は変わりますが、先日なんと超人気イベントである「富士総合火力演習」に行ってきました!陸上自衛隊の実弾を使用した演習を見られるのですが、これが凄かったです。一般兵器やら戦車やらヘリコプター、装甲車、高射砲など様々な防衛機器の紹介とその威力の実演なのですが、実際の目でみるのは迫力が違いました。後半のクライマックスは「島嶼部の奪回」。何を想定においているかはご想像にお任せするにして、敵に侵入されてしまった島を、航空機からの攻撃、海上自衛隊艦船からの艦砲射撃(この辺はシミュレーション)で、その後地上部隊を投入して戦車などからの砲撃による「突入支援」を経て最終的に敵を「征圧」して島を奪回する一連の動きが感動でした。わが国は守られているな、と感激したとともに、実はこの会場でも今はやりのドローンについての言及が。「無人飛行機の飛行は禁止です」と看板も多々あり、会場のアナウンスでも、「無人飛行機の飛行は禁止です。万一、外部からの侵入が認められた場合には『適切に対処』します」と。撃墜なんでしょうなあ。撃墜シーン見たかったなあ。