ハタチの頃かな。
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『この道以外に、我を生かす道なし』
という言葉を
祖父にもらった。
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助産師になりたてのころ。
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同じところで
長く続けることが
良いのだと思い込んでいた私は
毎日毎日
とにかく馬車馬のように
目の前に来た仕事をこなしていた。
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身体が悲鳴を上げていたのだけど
頑張り続けて
そこにいたら
ある日、もうダメだって
糸が切れたようになってしまって
立ち止まって
本当にやりたいと思えることを
選んで、転職。
（といっても、助産師のまんま）
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だけど、そこも何か違うと思って
続かなくって
転職。
そこから、
何度も転職を繰り返す。
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『長く居続ける』
を、良しとしていた価値観から
どんどんズレていく自分。
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続かないからダメ
って視点に立ってるから
いつまで経っても
自信にはならず
自分が『できる』とは
到底思えないのに
年数だけは経っていく。
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『何やってんだろう』
って自分を責める。
自己信頼残高は
すでにマイナス。
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やりたいことも先延ばしにして
益々、
自分への眼差しは
冷たくなって。
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そんなだから
他人様を看るなんて
むりむり。
いつも自分のことで
精一杯の毎日。
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だけど、
そんな時に、
全く違う分野で活躍されてる方達との
ご縁があって
その方たちの視点を少しお借りして
見えてなかった景色をみることができた。
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最初は、
劣等感しかなかった自分だけど
今までの自分を
振り返って
ただの点でしかない、
と思っていた『点』を
愛を持って
繋げてみたの。
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そうしたら、
点描画みたいに、
『わたし』
という絵がみえてきた。
なんだ、
良かったんだ。
『この道』を進むための点だった。
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立ち止まること、
休むことや、
横道に外れてるように思うことも
責めないで。
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真剣に自分と向き合って
振り返ってみて、
そして、
視点を変えること。
何やってんだろうって
思ったときは
『ストップ』のサインかもね。
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立ち止まって振り返る。
立ち止まって見上げてみたり
休んでみたり。
そうして、
未来から
見てみたら、
この、点の集まりの絵は
私の人生を
これからも彩る花、
なんだと気づきます。
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スポットライトを浴びるような
豪華絢爛なお花じゃなくって
道端に咲く花のように
誰かの心をホッとさせる
そんな花でありたいな。
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＊写真は、3年前に、迷いの只中で、
自分の立ち位置を確かめてた頃に
プレゼントしてもらった絵。
ゆうちゃん（田中裕子さん)作。
グルグルしたり、
曲がりくねったり。
そうゆうのも、
素敵な絵のイチブだね。